華々しいテレビ俳優の道から一転、茨の道を選択
大沢は、専修大学在学中の19歳でモデルデビュー。写真を撮られるのは大嫌いだったが、その道のプロたちと出会い仕事ができるのが楽しかった。1990年には世界の人と戦う仕事をしたいという思いからパリコレクションにも上がった。しかし、この経験で逆にモデルとしての限界を感じた。
モデルを辞め、放浪していた彼にモデル時代のマネージャーが「何もしてないなら、俳優とかをやってみるのもこれからの時代いいかもよ」と声をかけたことで俳優の道に進むことに(「ボクらの時代」2023年9月24日フジテレビ系)。すると1994年の「君といた夏」(フジテレビ系)で、いきなりドラマデビューで「月9」出演を果たすのだ。
そこから同年の「若者のすべて」(フジテレビ系)、翌年の「カミさんの悪口2」(TBS系)、「星の金貨」(日本テレビ系)と4クール連続で連ドラに出演。特に記憶をなくした医師を演じた「星の金貨」でブレイクを果たした。まさに順風満帆。華々しいテレビ俳優の道が約束されたかのような活躍だったが、「茨の道」を選択する。1996~98年、ドキュメンタリーとドラマを複合した「劇的紀行 深夜特急」(テレビ朝日系)に出演したのだ。
過酷な撮影だったが、「みんなのやってないこととか誰も見てないことが好き。そういうのじゃないとこの仕事をやっていて面白くない。演じる喜びや快感よりも見た人が面白いと思うのかなとか、サプライズがあるものを選ぶようにしています」と難易度が高い「ワクワクする」ほうを選んだのだ(「おしゃれクリップ」前出)。