コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“熟年離婚したくないおじいさんの奮闘”をテーマに描いた漫画『熟年離婚の危機…!?』をピックアップ。
作者である漫画家のしまださんが、2023月7月15日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、9.7万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではしまださんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
60年も黙って連れ添ってくれた妻に感謝を伝えたい…
本作は、60年間連れ添ってきたある夫婦の物語。主人公のおじいさんは、“女性は男より三歩下がって歩くべし”という両親の元で育った妻を見て、“そんな時代錯誤な考えのままでは即・熟年離婚だ”“やだ!そんなの耐えきれん!!”と内心焦っていた。
そこで、もうすぐ結婚記念日ということもあり、感謝を伝えようとスイーツを買いにデパートへ行くおじいさん。すると館内は女性で溢れていたため、おじいさんは恥ずかしさにのまれて「わかんねえから適当に詰めろ!」と言うような“じじい”にはなるまいと決心。おそるおそる店員にギフトセットをオーダーする。そして「きっと奥様喜ばれますよ!」と笑顔で話す店員に、おじいさんは顔を赤らめながら帰宅するのだった。
その後、自宅で待つ妻に「女性の好みは詳しくないが 甘いもの好きだろう?」と照れながらギフトセットを渡すおじいさん。妻のおばあさんは“じいさま萌え~!!”“きゅんです きゅんです!”と、心の中で若者言葉を使いながら喜びを爆発させる。“え?わざわざ都内のお店まで行ってくれたんか?”“いじらしすぎるっつーのお!”とおばあさんの感動は止まらない。
そして「ありがとう」「とっても嬉しいわ」と言うおばあさんに対し、「そ、そうか!」と顔がぱあっと明るくなったおじいさんを見て、つい「フヒヒッ!!」と喜びの声が漏れてしまうのだった。
ネット上では、このかわいらしい夫婦のやり取りに「かわいすぎる」「微笑ましい」「こんな夫婦憧れる」という声が続出。また、おばあさんが心の中で若者言葉を使うシーンでは「おばあさんナイスキャラすぎる」「喜び方のクセが強い(笑)」などと、おばあさんへのギャップに関するコメントも相次いだ。
「どうやったらハッピーになるかな」という考えから創作
――『熟年離婚の危機…!?』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「熟年離婚」というワードをよく耳にしていた時期に描いたので、その言葉をきっかけに始まり、どうやったらハッピーになるかな、と思っていました。
――本作では、おばあさんの「萌え~」「きゅんです」というセリフが非常に面白くて印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます!どこの箇所でも、読んで楽しんで頂けたならば幸いです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあればお教えください。
じいさまとばあさまがニコニコになるところです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
完全に「こうなったらいいな」という妄想です。
――しまださんの作品は、思わず笑ってしまうセリフや描写、ストーリー展開が非常に魅力的に感じました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
そのようにおっしゃって頂き、大変感謝いたします!自分は絵が上手ではないし、苦手意識があるのですが、せめて読んだ人の印象に残るシーンや、セリフが1つでも届いたらいいなと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
何かのはずみで実写化したらいいな~とか考えています!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
たまにTL(タイムライン)に流れてくると思いますが、見かけた時は読んでいただけると嬉しいです!