11月1日に放送した「名湯秘湯 ゆるり旅」(毎週水曜 夜8:00-9:00、BSJapanext)の舞台は石川県。ますだおかだの岡田圭右が、歴史ある山中温泉で絶景露天風呂を満喫した。もちろん温泉だけではなく、北陸ならではのカニ料理に「たまらん…濃厚」と歓喜の声をあげていた。
松尾芭蕉も訪れた鶴仙渓で渾身の一句
石川県加賀市の山中温泉にやってきた岡田。山中温泉はおよそ1300年の歴史のある“湯の町”だ。古い感じの雰囲気を残しつつ、しっかり整備された綺麗な街並みに「綺麗やな〜」と岡田もうっとり。
街を歩いていると早速足湯を発見。ここは山中温泉のシンボルでもある総湯「菊の湯」という名の温泉で、温泉発見以来1300年変わらぬ場所で多くの人に親しまれている総湯施設だ。熱めのお湯で温まりながら地元の方々とゆったりした時間を過ごした岡田は、山中温泉に来たら外せない絶景渓谷「鶴仙渓」を目指す。途中、山中温泉観光ガイドの上出さんに出会い案内をしてもらうことになった。
北陸随一の美しさを誇ると言われる鶴仙渓には道中に3つの個性的な橋があり、橋巡りも見どころのひとつである。
まずは鶴仙渓の入り口に架かるアーチ型の「黒谷橋」。昭和10年に架けられた重厚な石造りの橋だ。鶴仙渓はその美しさから多くの文化人にも愛されてきたそうで、江戸時代には松尾芭蕉も立ち寄って1週間以上滞在したのだとか。「山中や 菊はたおらじ 湯の匂い」と詠むほど絶賛していた松尾芭蕉。岡田も「松尾芭蕉さんが歩いたと思いながら歩きましょう」と道を辿る。
やってきたのは鶴仙渓の一番の見どころである「あやとりはし」。鶴仙渓の真ん中にある緩やかなS字を描いた橋だ。まるであやとりで作ったかのような斬新な形の橋は、華道の家元が「鶴仙渓を生ける」というコンセプトのもとデザイン。色は落ち着いた紫色で、秋の紅葉をはじめどの季節にも合うように作られた名所だ。
ここで岡田がガイドの上出さんに「松尾芭蕉さんのお名前が出てきますが、上出さんも俳句を嗜んでいると小耳に挟んだので、ぜひここで一句を！」と、突然の無茶振り。上出さんは嫌な顔ひとつせず期待に応え「秋雨に 煙るも楽し 鶴仙渓」と素晴らしい一句を披露した。そして上出さんも、意趣返しとばかりに「では岡田さんも」と無茶振り。すると岡田は、「上出さん おしゃべり上手な 拡声器」と、ここはスベらずうまい一句を披露し、そのまま仲良く道中の談笑を楽しんでいた。
薬局や美容室でもアイスが販売されるアイスクリーム通り
温泉街にやってきた岡田。そこで目に入ったのは「アイスクリーム通り」の看板だ。近くの薬局で話を聞いてみると、石川県はアイスクリームの消費量が多いため“アイスクリームで町おこし”をしているとのこと。アイスクリームの都市別年間支出額は、石川県金沢市が全国1位なのだ。
「じゃあ軒並みアイスクリーム屋さんがあるということですね」と聞くと、「うちにもありますよ」とまさかの薬局からもアイスが登場。乳酸菌入りの大麦若葉味アイスで、薬局らしく健康に気を遣ったアイスというわけだ。早速食べてみた岡田は、「うまい！美味しい！」と絶賛。程よい甘さで、抹茶に近い大麦若葉味のアイスを堪能した。
アイスクリーム通りのマップを見てみると、なんと自転車店でもアイスを販売していたりと、現在34店舗40種類のアイスクリームが販売されている。
続いては和菓子の老舗「山海堂」のアイスをいただくことに。何やら「そっとひらくとアイスバーション」という名のアイスで、モナカの中を開いてみると中には紅葉やイチョウの和菓子や、鶴仙渓をイメージした渓谷がバニラアイスの上に広がっている。こちらのアイスにも、岡田はもちろん「美味しい！」と満足げだ。
さらにアイス屋を巡る岡田。今度は肉屋の「寿々㐂」(すずき)を訪ねてみると、変わり種アイスがあるという。何やらパンのようなものを揚げ、カッティングした状態で提供されたのは「フライドアイス」。バニラアイスとチョコとバナナをパンで包み、コロッケのように揚げて作られた手の込んだ商品だ。「うまい！パンのサクサク感の中にちょうどアイスがいい！」と岡田のテンションも上がる。
3つも食べて、まだアイスを求め散策する岡田。続いては加賀野菜「なかまさ」。ここではどのようなアイスが提供されるのか期待が高まる。出てきたのは、加賀れんこんを使ったアイスクリームだった。「黒い点がれんこんかな？美味しい！れんこんの香ばしさと食感がいい！」とこれまた絶賛。一体何個アイスを食べるのかとツッコミを入れたくなるアイス巡り具合だ。
さらには美容室でもアイスを発見。美容室らしく、髪のコシとハリのための「わかめアイス」が提供されていた。わかめの点々があからさまに残ったアイスを恐る恐る口にする岡田。しかしひと口すると「いや、うまい。いやめちゃめちゃ美味しい。ちょっと待って？」と驚きの表情に。わかめの食感は残しつつ、ミントがアクセントになっているアイスに「これ最高や！」と大満足したようす。
アイスばかり怒涛の勢いで食べまくる岡田。果たしていつ温泉に辿り着くのだろうか。
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