日向坂46の齊藤京子が初の単独主演を務める土曜ナイトドラマ「泥濘の食卓」(毎週土曜夜11:30-0:00、テレビ朝日系)の第5話が11月18日に放送された。アルバイト先の店長・那須川(吉沢悠)と不倫関係にある深愛(齊藤)。那須川の妻・ふみこ(戸田菜穂)の病が良くなれば、那須川が自分のところに戻ってきてくれると信じ、ふみことの接触に成功。那須川家の中に入り込むこともできたが、那須川の一人息子で進学校に通う高校生・ハルキ(櫻井海音)に異常なほどの愛情を抱くちふゆ(原菜乃華)に目を付けられてしまう。(以下、ネタバレを含みます)
「泥濘の食卓」とは
本作は、同ドラマは2016年に「悪い夢だといいのにな」で「第75回ちばてつや賞」大賞に輝いた漫画家・伊奈子による「泥濘の食卓」を実写化。不倫相手と幸せになりたいという思いから、ある家族に寄生する、かつてない“パラサイト不倫”を描く。
齊藤が演じる捻木深愛(ねじきみあ)は、田舎町のスーパーで働き、母と二人暮らしをしている25歳の女性。抑圧の強い母親・美幸(筒井真理子)の下、常に否定されながら育てられたため、自己肯定感が低い。そんな中、初めて自分のことを肯定し、優しくしてくれた店長・那須川夏生(吉沢悠)を好きになり、不倫関係になる。
不倫相手を家に招いている父に殺意を抱くハルキ
カウンセラーと偽ってふみこに接触した深愛は、ふみこの信頼を勝ち取り、料理を教えてもらったりする関係に発展。そして、那須川家の人たちを食卓を囲むところまで踏み込んでいった。
深愛の不倫相手である那須川は、妻が隣に座っているのに、足で向かいの席の深愛の足をスリスリするなど大胆な行動に。
そこに息子のハルキが帰宅。ハルキは好意を抱く深愛がいることに驚くが、父親と車でキスしているところを目撃してしまったので、会えてうれしいという気持ちよりも、父親への憎しみがさらに増加。不倫相手を家に呼んでしれっとしている父をにらみつけながら「こいつ、殺す!」と、声には出さないが殺意が芽生えている。
そんな状況の中、深愛は「なんて温かいんだろう。これが、家族」と思わず笑顔になるほどの幸福感をかみ締めていた。
食事会が終わった後、深愛を送るために外に出たハルキは「騙されてますよ。あいつに言い寄られて断れなかったんでしょう」と、車の中でキスしているのを見たことを伝えた。突然のことに答えに困った深愛だったが、ちょうど母親からメールが届き、ハルキの携帯電話に自分の番号を入れて、「メール送っといて」と逃げるようにして立ち去った。