永瀬廉(King & Prince)、杉咲花、北村匠海が、11月24日に都内で開催された映画「法廷遊戯」の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。メガホンをとった深川栄洋監督と共に周囲の反響や撮影現場でのエピソードなどを語った。
五十嵐律人の法廷ミステリー小説が原作
同作は、五十嵐律人の法廷ミステリー小説を深川監督の演出、松田沙也の脚本で映画化。「無辜ゲーム」と呼ばれる模擬裁判で実際に起こった殺人事件をきっかけに繰り広げられる、予測不能のノンストップ・トライアングル・ミステリーだ。法科大学院(ロースクール)に通い、法律家を目指す主人公の久我清義を永瀬、清義の幼なじみで同じく法律を学ぶ織本美鈴を杉咲、「無辜ゲーム」の主宰者・結城馨を北村がそれぞれ演じている。
10日の公開から2週間たったが、周囲の反響について聞かれた永瀬は「僕の周りの友人からも結構きていて『結構キラキラ要素もあるのかと思ったら全然廉キラキラしてないやん』って。『思っていたのと違ったけど、心にきたというかギュッと持っていかれた』という感想を頂いて、うれしいと思いながら『ありがとう』と返事をしました」と明かす。
今回の舞台あいさつでは、SNSで募集した「ほ・う・て・い」から始まる映画「法廷遊戯」に関する質問に登壇者が答えるというコーナーも実施。さまざまな質問に答えていく中で、キャスト陣に対して「『い』今だから言える共演者の方々の不思議に思った一面、かわいいなと思った言動は?」という質問が。
それに対し、永瀬は「かわいいというか、花ちゃんに感謝していることがあって」と前置きし、「撮影していてお昼(ご飯)を逃してしまって、花ちゃんと喋っている時に『お腹空いた』って言ったら、花ちゃんが袋からどら焼き出してくれて。しかもそのどら焼きは花ちゃんが大好物で、わざわざちょっと遠くまで行って買うどら焼きやったんですよ。1個しかないのに全部まるまる俺にくれて、あんときのどら焼きがなかったら今ここに立ってないからね。マジで感謝。ドラえもんに見えた。救世主でしたね」と、撮影現場で空腹時に杉咲から貴重などら焼きをもらったというエピソードを披露。
続けて「しかも1個しかない(のに快くくれた)ところがまた花ちゃんの優しさを感じましたよね。しっかり全部頂きました」と報告すると、杉咲は「受け取って喜んで食べてもらえるというのもうれしいじゃないですか。すごくおいしいものだったので知ってもらえて良かったという気持ちです」と恐縮しながら振り返っていた。
北村「あのたこ焼きがなかったら…」
そのエピソードを受けて、北村も「じゃあ僕も杉咲さんへの感謝の話を。駅での撮影があって、階段のシーンなんですけど、3人がたまたま同じ控え室で、一緒にいて。撮影も長くなっていて、お腹が空いたなって時間がやってきた時に、杉咲さんがコソコソとマネジャーとしゃべっていて、そしたらたこ焼きが出てきたんですよ。僕らに持ってきてくれて、『みんなで食べようよ』と。あのたこ焼きがなかったら僕ここに立ってないです」と同じく杉咲から食べ物をもらった話題で被せ、会場は笑いに包まれる。
これには杉咲も「食を与える人みたい」と照れ笑いしつつ、自身のエピソードとして「じゃあお二人の話をいいですか?」とお返しとばかりに話しだす。
「洞窟のシーンを撮影していた時、私が早く終わってその現場の近くにすごくおいしいギョーザ屋さんが集結している所があって、そこにスタイリストさんとかみんなで行ったんです。そしたらそこにたまたま永瀬さんもふらっと現れて。私たちたくさん頼み過ぎて食べきれないなとなった時に、『要ります?』と聞いたら全部食べてくれたのがありがたかったなと。匠海さんは毎日コーヒーとか差し入れしてくれました。うれしかったです」と言うと、永瀬は「何か俺もらってばっかりやん…」と苦笑い。
何はともあれ、2人が食べ残しを食べてくれたり、コーヒーを差し入れしてくれたりしたこともあり、杉咲は「(2人の支えがなかったら)私ここに立ってないです」としっかり被せ、永瀬は「知らない間にめちゃめちゃ支え合ってたな。良かった良かった」とまとめていた。
映画「法廷遊戯」は全国公開中。
◆取材・文・撮影=月島勝利
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