コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、渡辺マサフミさんがTwitter上に投稿した短編漫画「惚れた弱みにつけこまれる話。」だ。12月11日時点で4.2万いいねがつく反響があり話題となっている。なかには、「エモい」「思い出して泣いた」など、自身の青春時代と重ねて感情移入をする読者もいるようだ。今回は作者の渡辺マサフミさんに制作の背景を伺った。
むずキュンが止まらない!ほろ苦い青春ラブストーリー
物語は、主人公の男子高校生・幸島が同じクラスの鈴木有美(あるみ)に告白するシーンからはじまる。いつも不機嫌そうな顔をしているせいか、誰も寄り付かず話しかける人が滅多にいない。しかし、顔が抜群にかわいいためモテる有美。そんな彼女へ告白した幸島だが、「ごめん……私…他に好きな人がいるの」と振られてしまう。その場で有美の片想い相手を聞き、有美からは「知ったからには…協力してよね!!」と言われ、恋のキューピットとして協力することになってしまった。
有美の片想い相手は同じクラスの只野正。平凡を絵に描いたような柔らかい男子だ。意外な人物で正直幸島は驚いた。只野に趣味を聞きだして伝えると今まで見たことのない表情を見せる有美。さらにキューピットをすることで、有美のそばにいることが増えた幸島は「そばにいられるなら恋のキューピットも悪くない」「いっそのことそのキューピットの役目バッチリ果たしてやろうじゃねぇの」と腹をくくる。
しかし、有美に告白を促し背中を押した幸島だが、実際に有美が告白をしようとすると気持ちが止められなくなってしまった。隠れていた場所から飛び出し、只野に向かって声を荒げる幸島だが、そこに現れたのは、まさかの只野の彼女。目の前で片想い相手の有美が失恋してしまう。有美に「付き合っちゃう?フラれたもの同士。」ともちかけられた幸島が、その時発した言葉とは……。
実際に作品を読んだ人からは「もうこういうのめっちゃすき」「ああこういうのだよ」「青春はほろ苦い…」「切なすぎ」など、読んで感情を動かされたという声が続出している。
今回は、漫画の作者・渡辺マサフミさんに作品ができあがるまでの話を伺った。
切ないストーリーに反響! 作者・渡辺マサフミさんの創作背景とこだわり
――「惚れた弱みにつけこまれる話。」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
賞を取ることを目指し、何作か描いていたうちの一つです。当時、お金がなかった中で友だちの結婚式がふたつ重なって困ってたんですが、この作品で少年サンデーの賞の準入選をいただき、無事にご祝儀を包めたのでよかったです。
――「惚れた弱みにつけこまれる話。」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
わがままで気の強い女の子に振り回されたいという願望を込めて描きました。ちょっとヒロインの気が強すぎて読む人を選ぶかもしれませんが、ヒロインのいろいろな表情をなるべくたくさん、可愛く描けるように意識して描いたのでそこを楽しんで欲しいです。
――「惚れた弱みにつけこまれる話。」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
やはりクライマックスシーンのヒロインの台詞と表情が気に入ってます。読んだ人それぞれで好きなシーンなどが印象に残ってくれてたら嬉しいです。
――漫画を描くうえで大切にしていることを教えてください。
僕はラブコメを描くのが好きなので、女の子がなるべく可愛く見えるようなシチュエーション、表情やセリフなど、一番にこだわりたいと思っています。最近は女の子が可愛いのはもちろん、主人公の男の子もいじらしく可愛く描かれてる作品が多いので、そんな漫画も描いてみたいです。
――渡辺マサフミさんの今後の展望や目標をお教えください。
連載して単行本を出してより多くの人に僕の漫画を読んでもらうのが目標です。
密かな目標として、駅にあるでかい広告に自分の絵を載せてもらうってのもあります。大きく飾られてる絵に憧れがあるんですよね。
――最後に渡辺マサフミさんの作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
今回はたくさんの人に僕の漫画を読んでもらえてよかったです。今後も可愛い女の子の漫画を描いていくのでまた読んでいただけたら嬉しいです。