コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、いうのすさんの漫画「デレデレ彼女の『我慢』」を紹介する。作者であるいうのすさんが10月31日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4万件を超える「いいね」を寄せられ、そのあまりの尊い彼女のようすが話題を呼んだ。本記事ではいうのすさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
懐きっぷりが尊い“犬系”彼女、家では実は…
いうのすさんの漫画「デレデレ彼女の『我慢』」は主人公の彗、そしてその彼女の乙女を巡る短編形式。乙女は普段から「彗くん~好き好き好き~」と好意を隠さず、2人の距離はとても近い。「一緒にお昼食べようね。今日のお茶おいしいんだよ」と手を繋ぎながら語り掛けてくる乙女に、彗も思わず照れ笑いを浮かべつつ、その距離の近さを快く思っていた。
しかし家に帰った乙女の姿は、まさに“お嬢様”。普段の柔らかい雰囲気や距離感が一切鳴りを潜め、言葉遣いまで清楚で上品に変わってしまうのだ。「ようこそおいでくださいました彗さん」と、くん付けではなくさん付けになるという変貌ぶりに衝撃を受けた彗。念のため「…乙女?」と声をかけたところ、「少々厳しい家庭でして」と乙女は目を伏せる。
驚く彗を見て「…驚かれたでしょう」と乙女。「礼儀作法にも厳しいので、いつもの態度もとれなくて」と肩を落とす乙女に、「でもあれだね、『好き好き』って言われないのはちょっと寂しいかな」と微笑みながら彗は本心を伝える。すると乙女はぎゅっと胸元で手を握り、真赤になって「好き好きでございます」と答える。甘えたくてうずうずしている様子の乙女を見ながら、「が…我慢してるなぁ」と彗は彼女のようすを見守るのだった。
犬モードとお嬢様モード、家と外でのギャップがたまらない…
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
新作を考えていて、ギャップのあるキャラクターを描こうと思ったのがきっかけです。
ツンデレやクーデレを考えたのですが、なかなかうまくいかなかったので、逆に「デレ」の部分を最初に出してそこからデレとのギャップは何か、さらに響くキャラクター性は何かを考えて描きました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
オチに出ている乙女の変なお嬢様言葉は、家でもいつものようにデレたいけどお嬢様モードでいなきゃいけないという葛藤のうえで出た言葉なのでそこを可愛いなと感じてほしくて描きました。
――乙女の犬モード、お嬢様モードを描き分ける際に気をつけていたことはありますか。
見た目の違い、言葉遣いの違い、表情です。お嬢様モードがカチっとしているので別人になりすぎないかが難しかったです…!
――乙女は家が厳しいようですが、ご両親は乙女の犬モードを知らないのでしょうか。
知らないです!彼氏がいることは知っているのでお嬢様モードとして付き合ってると思っています。
――犬モードが垣間見えるとき、使用人さんたちは近くにいるように見えます。実は使用人さんには犬モードの存在を知られているのでしょうか。
学校での時のような犬モードまでは知らないです。ちょっと我慢してるのかな?とかは思ってるかもですね…。
――今後の展望や目標をお教えください。
乙女のようなギャップのあるキャラクターをもっと作りたいです。この漫画の続きも描きたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
たくさんの方に読んでいただけて本当に嬉しい限りです。ありがとうございます!!!
続きも気長に待っていただけると嬉しいです。