俳優の奥平大兼が、12月11日に都内で行われた「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」の配信記念ワールドプレミアに、中島セナ、奥平大兼、エマニエル由人、津田健次郎、森田剛、萩原健太郎監督と共に登壇した。
奥平、“タイム”は「人を信じ続けることが出来る子」
同作は、実写で描く現実世界の神奈川県の横須賀と、アニメで描くドラゴンが棲む異世界”ウーパナンタ”を舞台にした日本発のオリジナル作品。横須賀に住む空想好きな高校生・ナギ役の中島セナ、ウーパナンタからやってきた落ちこぼれのドラゴン乗りの少年・タイム役の奥平大兼がW主演を務めている。
また、森田は現実世界では謎のコンビニ店員・柴田/スペースを、エマニエルはナギの親友の男子高校生・ソン、津田は不老不死の力を手に入れたと噂される最強にして最悪の存在・ジャイロを演じている。
奥平は演じた“タイム”について「人を疑うことなく、人を信じ続けるというなかなか出来そうで出来ないことを簡単にやってのけちゃうんです。人を平等に見ていて、分け隔てなく同じ対応をするので、異世界の子というのもありますけど、自分との共通点がなくて、お芝居をしていく中で感覚をつかんでいった感じですね」と、自身との共通点は少なかったと語った。
奥平「『トイ・ストーリー』が好きなので、演じるならポテトヘッド」
異世界“ウーパナンタ”には独自の言語があり、それはこの作品のために作られた言語だという。劇中で“ウーパナンタ語”も話している奥平は「今でも分からないくらい難しかったです。(タイムは)15年間、ウーパナンタで育ってきた子なのでそれなりにウーパナンタ語をスラスラと話せないとダメだねということを、作ってくださった言語学者の中野先生と話をしました。ただしゃべるだけではなくて、感情を乗せて、タイムが伝えたいことを伝えるというのが、今までにない挑戦でした」と、新語習得に苦労したと明かした。
当初はウーパナンタ語のセリフがもっと多かったらしく、「最初、台本でもらった時、声のお仕事が初めてということもありましたし、『出来るかな?』って思いましたね。でも、少し減らしてもらって悲しいようなうれしいような気持ちでした」とホッとしたと正直に答えた。
ディズニープラスにて独占配信される作品ということで、「ディズニー」「ピクサー」「マーベル」「スター・ウォーズ」などの世界に、ウーパナンタのように入り込めるとしたらどこがいいかと質問され、奥平は「僕は個人的に好きな作品があって、ピクサーの『トイ・ストーリー』ですね。その世界に行ってみたいです」と答えた。MCに「行くだけでいいですか? 演じるとしたら?」と聞かれると、「ミスター・ポテトヘッドで(笑)」と回答。
最後は、「実写とアニメが混ざってる作品って、日本で今少ないと思いますし、こういう作品を見られることが僕も個人的にすごくうれしく思うので、まずは『ワンダーハッチ』という作品の世界観や映像やアクションを楽しんでいただきたいと思います。随時配信されていきますので、タイムとナギの成長する物語を見届けていただけたらと思います」というメッセージで締めくくった。
「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」は12月20日(水)よりディズニープラスにて独占配信される。
◆取材・文=田中隆信
ポニーキャニオン
発売日: 2023/11/22