プロポーズと思いきや…本気の別れ話に号泣
「結果出すまで戻らない」という拓の言葉を聞いた桂山キイナ(伊原)は、女性としてのタイムリミットや拓の性格を知っているがゆえに無期限で待ち続けること、待たせることの厳しさを現実的に感じていた。そんな中、拓がサプライズで指輪を“置いて”いこうとしているのを見て、プロポーズなのであればはっきり言うべきだと伝える。
2年後に帰ってきたとしても35歳になっている佐弥子。「拓を待っている間に、佐弥子さん色んなこと諦めなきゃいけなくなるかもしれないんだよ」とキイナから言われた拓は自分が夢を追っている代わりに佐弥子の将来を制限することになるかもしれないと気が付く。
そして迎えたスイス行き直前の最後のデートの日、キイナをはじめとするサグラダファミリ家メンバーにそそのかされてプロポーズを期待していた佐弥子だったが、拓が選んだのは「俺たち別れよう」と伝えること。思いがけず幸せの最高潮からどん底に突き落とされ、行方をくらました佐弥子を心配してサグラダファミリ家メンバーは探しに出る。
二人を応援しているからこそ拓の身勝手さにいら立つ女性陣に「さや姉は建築やるために大学入ったんだよ。拓はさや姉の将来を縛りたくなくて、自分が悪者になることにしたんだと思うよ」と言う寛太(濱尾)。SNSでは「ダム男~!!!!!涙」「カンタいつも鈍いくせに泣泣泣泣泣泣泣」といった声が。
一人の人生が二人の人生になることはただでさえ難しいのに、佐弥子と拓に10歳の年の差があること、しかも佐弥子が年上であることで歩む早さがどうしてもずれてしまうことの難しさを叩きつけられ、コメディードラマながらそのリアルさに胸を打たれる。
空港シーンに涙止まらず
そして迎えた拓の出発の日。もう二度と会えないかもしれない拓を見送らずに後悔したくなかった佐弥子は、全力疾走で空港に駆けつけ「世界中の誰よりも応援してっからー!」と叫ぶが、拓は振り返らずに去ってしまう。「頑張ったよね」と涙を流す佐弥子だったが、振り返らずにいた拓もまたボロボロと涙をこぼしていた。
SNSでは「やだ泣ける聞こえたよ絶対聞こえたよ頑張ったよ佐弥姉」「むり号泣」「こんなん泣くって」「涙が止まらん」「久々恋愛ドラマで泣いてる情緒死んでます」「マイハルで泣くとは思わなかった」といったコメントが寄せられ、視聴者ももらい泣き。「こんなに感情忙しい1時間ないです。なんなら涙で画面見えませんでした」などの声も。
その後、サグラダファミリ家メンバーと共にゼミや就活に励み、忙しい日々を送る佐弥子。何度も挫折しそうになりながらも、日向祥吾(安藤)に相談にのってもらい乗り越えながら見事、内定を獲得。改めて日向から告白される。すぐに返事ができなかった佐弥子は日向のイギリス出張を見送るため空港へ向かうが、そこには拓がいた。
最終回直前にこれほどまでに感情のジェットコースターに巻き込まれることになろうとは。最終回への期待も高まらずにはいられない重要なエピソードになった。
◆文=KanaKo