ボーカルユニットUthmがデビューライブで三姫三様の歌声を披露 プロデューサー広瀬香美とのコラボステージも
広瀬香美が一人で審査・選考し、“新時代の歌姫”を発掘する覆面オーディション番組「歌姫ファイトクラブ!!」(Huluで全話配信中)で、1457人の中から“歌姫”に選ばれた合格者3人によるボーカルユニット・Uthm(うたひめ)が、12月15日に東京・Veats Shibuyaでデビューライブ「Uthm Debut Live produced by Kohmi Hirose」を開催した。
Uthmに選ばれたのは、伸びやかな歌声を持つNonoka、広瀬から「情報量の多い」歌声と言わしめた覆面シンガー・Sayaka、癒しの声が魅力的なMomokaの3人。今回初となる公演では、広瀬が「歌姫ファイトクラブ!!」の最終審査のために書き下ろした新曲「Reach for the stars」を披露し、会場を駆けつけたファンを魅了した。
宣言通り「100点の歌」を披露したNonoka
まずトップバッターとして登場したのはNonoka。最初に披露したのは、広瀬が最終審査のために書き下ろした楽曲「Reach for the stars」。緊張を見せながらも、路上ライブで培ってきたライブ感のあるステージで、会場も大いに盛り上がりを見せた。
歌手を目指したきっかけは、カラオケバトルに1年前に出場したことがきっかけだというNonoka。カラオケの採点機能で最高得点の99.98点という数字に絡めて、「今日はみなさんに100点の歌を聴いてほしいです!」と元気いっぱいに宣言した。
続いてバラード曲「帰りたくなったよ」(いきものがかり)をしっかりと歌いあげた後、先ほどとは対照的にアップテンポな「DDU-DU DDU-DU」(BLACK PINK)を、1カ月ほど前に始めたばかりだというダンスと共に披露。和太鼓で培ったリズム感と、踊っていることを感じさせないパワフルな歌声を届けた。
その後、「瞳をとじて」(平井堅)では「広瀬さんとの思い出深い曲」と語り、熱い思いを会場に集まったファンに届けた。
そして、Nonokaに呼び込まれて登場したのはUthmのプロデューサーである広瀬。広瀬の伴奏で、広瀬の代表曲の一つである「月の下で逢いましょう」を歌う。プロデューサーである広瀬の楽曲を披露するのはNonokaも緊張すると語ったが、それを全く感じさせないステージに。演奏後には、広瀬も笑顔であふれんばかりの拍手を送った。
ここで広瀬からのサプライズとしてメッセージが送られるのだが、広瀬は「最初だったのですっかり段取りを忘れていた」とおちゃめに笑ってみせる。広瀬からは「唯一無二の歌声を、世界中に届けていってほしい」とエールが送られた。
Nonokaも広瀬からのメッセージに、「世界の歌姫になれるよう精いっぱい努力して頑張っています」と力強く応え、「Reach for the stars」を伸びやかな歌声で披露し、笑顔でステージを後にした。
等身大のステージで観客の心を鷲掴みにしたSayaka
続いて登場したのは、覆面シンガーSayaka。深くフードを目深に被って登場するも、その見えないはずの顔には笑顔が浮かんで見える。先ほどのNonoka同様に「Reach for the stars」から披露し、「あなたの歌声のファン」であると広瀬に言わしめた歌声を会場に響かせた。
「“さ”=さわやか、“や”=やさしくて、“か”=かわいい、Sayakaです!」というあいうえお構文の自己紹介に続き、次に披露したのはピアノ演奏で「トルコ行進曲」。まさかの選曲にファンからも驚きの声が上がるも、3歳から始めているピアノの実力で、彼女の音楽人生の原点に観客も触れることができたステージに仕上がった。
その後、たしかな歌唱力が試される「丸ノ内サディスティック」(椎名林檎)を人生初の弾き語りで披露。初めてとは思えない完成度の高い演奏に、会場の観客もじっくりと聴き入る。
続いては、広瀬のYouTubeチャンネルで配信された「歌ってみた」動画を見て、とても感銘を受けたという「Pretender」(official髭男dism)。彼女の思いが乗せられた歌声が会場に響き渡った。
そして、Sayakaに「サプライズゲストがいる」と呼び込まれて、先ほどに続いて広瀬が再登場し、会場が沸いた。代表曲である「ロマンスの神様」を披露すると分かると、観客から期待の声が漏れる。実は、2年ほど前にTikTokに投稿した「ロマンスの神様」のカバーが話題になった経験を持つSayakaは“運命の曲”と語り、サビでは観客だけではなく広瀬にも一緒に歌うように呼びかけ、余裕すら感じさせるステージとなった。
初めてのステージの感想を広瀬から問われたSayakaは、早くも観客を「家族」と呼び、「あたたかく見守ってくださって、笑ってくださってうれしい」とほほ笑んだ。広瀬からの手紙では、初めて歌を聴いた時に「新生物だ!」と思うほどの驚きがあったと告白を受ける。その後、広瀬の伴奏で一体感溢れる会場に向けて、「Reach for the stars」のコラボステージを披露し、Sayakaの飾らないありのままを見せたステージで、観客からも笑顔が溢れた。