反町隆史“藤巻”、妻のために坂東彌十郎“奥野理事長”とかけひき
藤巻が奥野理事長に会いにある店に行くと、政治家の秘書と思われる人とお金とパーティー券のやり取りをしていた。そのやり取りが終わった後、藤巻が愛宕の遺体から“球菌”を発見したこと、この新種の球菌が愛宕の死因の可能性があること、さらに国の調査機関に研究調査を依頼すべきと報告。すると奥野理事長は、この球菌の性質と感染経路を自分で調べろと、高圧的な態度で藤巻に指示し、愛宕の遺体から新たな液状検体を採取する許可を出した。
店を後にした藤巻に、ひとりの女性が声をかけた。先ほどの奥野理事長との話の場にもいた会員制ラウンジ「アルカナム」のオーナー・安曇杏梨(倉科)だった。彼女は“愛宕の愛人”だといい、愛宕に会いたいと続けた。病院で愛宕の遺体と会った安曇に「愛宕さんを愛していたのですか」とボソボソと聞く藤巻に、安曇は「私は力のある人が好き」と答えた。
そんな最中、藤巻の妻・麻帆の病状が悪化。娘のあかり(藤野涼子)とともに、病院で白鳥と郡司に説明を受ける藤巻。麻帆の治療は、厚労省からの許可を待つしかないという。藤巻は、奥野理事長のもとへ行き、愛宕の死因は“球菌”で間違いなく、これは“殺人”だと報告。殺人の可能性がある以上、警察に通報するといい、さらに麻帆に必要な治験段階の治療法の許可を、厚労省にかけあうように奥野理事長とかけひきをした。
急逝した患者の首にも黒ずみが…検体からは活発なあの球菌が
厚労省にかけ合うことを約束した奥野理事長のいう通り、”球菌”のデータを破棄する藤巻。球菌の画像を見ていた久留米は「隠蔽するんですか」と問う。久留米は愛宕があの“球菌”が原因で亡くなったと推測していた。「あの“球菌”が死因かどうか特定のしようがない」という藤巻の言葉を受け入れた久留米はすんなり引き下がる。
厚労省から突如許可がおり、藤巻の妻・麻帆の手術が決まった。突如許可が出たことに担当医の白鳥と郡司も驚く。奥野理事長がかなり強引にねじこんだという噂を聞いた郡司が藤巻を怪しんでいたとき、院内で新たに患者が急逝。その患者の首にも黒ずみが出ていたことに藤巻が気づく。
藤巻が新たな遺体から液状検体を採取。とても活発でキレイな球菌を眼にする。新たな犠牲者が出たことで、藤巻は意図的に誰かが患者に投与していることを奥野理事長に報告。犯人を探すように指示された藤巻は、警察に通報するべきというが、奥野理事長は妻・麻帆の命を握っているのは自分だといい、それ以上は話にならなかった。