'17年春クールにかけて放送されたドラマを対象に開催した「週刊ザテレビジョン 第93回ドラマアカデミー賞」の受賞作が決定。
助演男優賞は、「あなたのことはそれほど」(TBS系)で、妻の浮気を知り壊れていく夫を怪演した東出昌大が大差で1位に輝いた。
そんな東出を直撃し、「狂気の演技で一皮むけた」「これまでにないハマり役」と絶賛された渡辺涼太役について聞いた。
「気持ち悪い」も「怖い」も魅力的なものでありたかった
――ドラマアカデミー賞で最優秀助演男優賞に選出されました。まずは、受賞のお気持ちをお聞かせください
喜びよりも驚きの方が勝っています。ですが、自身一人の力で頂けた賞では到底無く、皆で作り上げた作品が評価され、選出していただけたと思っています。4カ月間、このチームでできたことが何よりの誉れです。
――東出さんの怪演っぷりはSNSや審査員の中でも大きな反響がありました。今回、涼太を演じるうえで気を付けたことはありますか?
涼太の「気持ち悪い」も「怖い」も魅力的なものでありたいと考えていました。その折り合いは、監督と話し合いながら決めていくことが多く、怖いといわれるシーンほど、カットがかかれば朗らかな笑い声が起きていたように思います。
――今作では、涼太がワインを叩き割るシーンなど、インパクトのあるシーンが多数ありました。東出様ご自身の印象深かったシーンやセリフを教えてください
原作には無い「旬のホワイトアスパラ」というせりふは、脚本家の吉澤(智子)さんのアイデアなのですが、あれ以来ホワイトアスパラを見ると、この後に何か不穏なことが起きる気がしてなりません。これから毎年、あの季節になりスーパーや八百屋で見かけるたびに、心にもやがかかるのだろうと思います(笑)。
――今回、主演を務められた波瑠さんも主演女優賞を受賞されました。波瑠さんに対する印象や、エピソードなどを教えてください
笑顔がとても素敵な方なのに、僕が見ることができる笑顔はいつもオンエアの有島君と二人きりでいるところだけでした。次は、すごく仲の良い設定でお会いしたいです。