コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は虹走さんの漫画「人前で躊躇いがない妻」を紹介する。作者である虹走さんが1月22日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6.5千件を超える「いいね」を寄せられ、躊躇いがないと思いきや、思わぬところで恥ずかしがる妻のかわいさが大きな反響を呼んだ。本記事では虹走さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
外で“あ~ん”をする事には躊躇いのない妻が躊躇ってしまうもの
「う…」とたじろいでいる虹走さん。目の前には「はいどうぞ」とスプーンを持って“あ~ん”をしてきている妻の姿。かわいらしい表情からは全く照れているようすは感じられず、何気なくスプーンを差し出してきている。外食ですることの恥ずかしさに、赤くなりながらそれに応えて一口食べるのだった。「外食でも構わず『あ~ん』をしてくる可愛い妻ちゃんめぇ。今日は妻が行きたがったコラボカフェに来てるからか勢いがあるな!!」気恥ずかしかったのか、アイスを食べている妻を見ながら分析する虹走さんの目に、あるポスターが目に留まる。
「あ。店内の装飾とか、コラボのポスター撮っといたら?」「店員さんも写真なら良いよって言ってたし遠慮しなくていいと思う」と親切心から虹走さんが伝えれば、妻からは「…あぁ。そう…スね」と少し歯切れの悪い返事。「う~ん…でも…」「いや…うぅ…」提案にすっかり悩んでしまっている妻を前に、「どうしたの、大丈夫?」と聞けば帰って来たのは思わぬ返答で…。
同作のかわいらしい展開に、SNS上では「ラブラブ報告案件すぎる」「『あ~ん』のほうが恥ずかしいはずなんだろうけど、ご主人の事しか見えてないから周りは気にならんのでしょうね!」「こっちもあ~んでお返ししましょう!」「恥ずかしさの基準がわからん!笑」などの声が寄せられている。
ためらわない姿も恥じらう姿もあまりにもかわいらしい妻
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
妻と外で食事をする時など、こういう事が必ずあります。ボクも慣れてきてはいたのである意味感覚がマヒしてきていました。でも改めて考えるとなかなかに恥ずかしくないか?と思ってしまいまして…。
かと言って妻の好意を拒否する事はできませんでした。特にこの時の食事処は他のお客さんとのテーブルの間に今回のお店は衝立などがなかったので余計に恥ずかしかったですね。
そういう消化しきれない気持ちを漫画にしたかったので、後半で妻が店内を撮る事に恥ずかしがる姿を描いたのはちょっと仕返し気分な所もありました!
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
やはり妻の恥ずかしがる姿ですね。そこは恥ずかしいのか!
――「あ~ん」が恥ずかしくない奥様ですが、これはコラボカフェでテンションが上がっていたからでしょうか。
妻はどこでもこんな感じですね。フードコートや物産展とかのソフトクリームなどでも同じような感じです。
家の中でアイスを食べる時なんかもやります。妻的には全部家の中でやってる事の延長なのかもしれませんね。
――これまで、奥様に「外であ~んは恥ずかしい」と伝えたことはありますか。
直接伝えた事はなかったと思います。行為自体は嬉しいですし、ボクが恥ずかしいだけなので妻が楽しくてやっている事に反対する事はありません。
――奥様が「恥ずかしい」と思う境界線について、虹走さんは把握できていると思いますか。
妻はそもそも誰かに注目される事が苦手な人なので、なんでも恥ずかしがります。
なので逆に「あ~ん」が恥ずかしくない事にビックリなんですよね。たぶんそういう部分で言えばボクとは反対の位置に妻はいるんだと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後も引き続き、妻との色んな楽しい出来事を漫画にしていくつもりです。
また、創作物も描いていきたいですね。楽しい事が山積みです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
これからも楽しい事もそうでない事も色々とあると思いますがボクの漫画を読んで少しでも元気になっていただければ嬉しいです。