――俳優としての“野望”はありますか?
石原プロが制作した映画「栄光への5000キロ」と「ある兵士の賭け」を見た時に、これはハリウッド規模の作品だなと思ったんです。今から何十年も前の作品なのにすごいなって。あらためて石原裕次郎さんの偉大さを感じました。裕次郎さんは海を見て育ち、ずっと海外を見てきた人。
以前、石原プロの50年史を読んだ時に、裕次郎さんとエルビス・プレスリーが並んでいる写真を見つけたんです。僕は小さい頃からエルビスの大ファンで、実は裕次郎さんを初めて見た時に日本のエルビスだと思ったんです。
アメリカでは、僕と同じ世代の人たちも当然のようにエルビスのことを知っているけど、日本の若い人たちは裕次郎さんの名前は分かっても、作品や歌に触れたことがない。
そういう感覚をどこかで変えていきたいという思いはあります。日本にはすごい人がたくさんいたことを、若い世代はもっともっと知っていかないといけない。
僕自身も、それは同じ。まだまだ勉強することが多いですけど、日本の映画はどこの国にも負けない素晴らしい作品が多い。そんなエンターテインメントをハリウッドに広げていくことができたらいいなと思っています。
――最後に、ジョーイさんが1日の中でホッとできる時間についてお聞きしたいのですが。
う~ん、何だろう。それは、やっぱりダンスですね。どんなに疲れていても、踊りたいという気持ちがなくなることはありません。むしろ、どんな時でも踊りたい(笑)。小さい頃からやっている愛してやまないもの。自分が一番表現しやすいですね。友達と踊っている時の空気感が大好きなんです。
踊っている間は無心になれますしね。それこそ、JALカードの動画撮影は朝の8時頃まで掛かったんですけど、その日の夜も北斗さんと踊りましたよ。一旦、リセットした後に集まって踊ろうかって。それぐらい、好きですね(笑)。
取材・文=月山武桜