俳優の林遣都が2月9日、都内で行われた映画「身代わり忠臣蔵」初日舞台あいさつに、共演のムロツヨシ、川口春奈、本多力、河合勇人監督と共に出席。ムロの心遣いで出産に立ち会うことができたというエピソードを明かした。本作は、日本中で愛される時代劇「忠臣蔵」をベースに“身代わり”という斬新なアイデアが加わり、生み出された時代劇ヒットメーカー・土橋章宏著の小説「身代わり忠臣蔵」の映画化。
林遣都、ムロツヨシの心遣いに感謝
撮影で印象的だったことを林は「たくさんあるんですけど、どうしてもお話したいことがありまして」と切り出し「ちょうどこの撮影をしていた時期に子どもが生まれたんですけど、ムロさんと1対1のシーンを撮っている日に子どもがいつ生まれるかわからない状況で」と回顧。
京都で夜に撮影していたそうで、林は「新幹線に乗れたら立ち合えるんじゃないかな、ちょっと厳しいかな、というときに、ムロさんが全スタッフの方に、僕が映るシーンを先に全部撮ろうと言ってくださった」とムロの気遣いを明かし「急に現場の士気が見たことないくらい上がって。ムロさんも1分1秒でも時間を短縮できるように、ずっと現場に立ってくださって。間に合って、出産に立ち会うことができました」と振り返った。
林はその日を「生涯忘れられない日」だと表し「(ムロは)すごいかっこいい、男前な方だなと思いました」とムロに感謝。ムロは「当たり前のことを当たり前に発言し、行動に移したまで」と口にし「やっぱり一生に一度のことだし。撮影も大事ですけど、『これはもしかしたらいけるな』っていうギリギリのところもありました。『こうすれば間に合う』っていうことだったので、ぜひ立ち会ってもらいたいし、僕にはまだ予定がないですが、どういった感情だったのかとかゆっくりこれから聞くし、もうそろそろお子さんに会いに行かなきゃいけないなって今のエピソードを聞いて思いました」としみじみ語った。
ムロツヨシ、林遣都の発言にツッコミ
作品にちなみ、これまでに経験した“一世一代のミッション”を明かす場面で林は「子どものへその緒を切りました」と回答。林が「ムロさんのお心遣いがなかったら、僕は子どものへその緒を切れなかった。だから僕の子どものへその緒はムロさんが切ったと言っても過言じゃない」と伝えると、ムロは「過言だよ絶対!(笑)」と笑いながらツッコんでいた。
◆取材・文=山田果奈映