俳優の岡本圭人と岡本健一が19日、都内で行われた舞台「La Mere 母」「Le Fils 息子」製作発表会に、若村麻由美、演出のラディスラス・ショラー氏と共に出席。圭人が、初共演時に健一から送られた言葉を明かした。
岡本圭人、父・岡本健一との初共演を振り返る
「La Mere 母」および「Le Fils 息子」は、フランス演劇界を牽引する劇作家フロリアン・ゼレールによる舞台・家族三部作の内の二作品。同じ役者が同じ役名で演じる全く異なる二作品で、息子・ニコラは圭人、父・ピエールは健一と実の親子が演じる。
圭人と健一は、2021年に行われた「Le Fils 息子」で親子初共演。当時を振り返り、圭人は「自分にとって本当に特別な舞台。初めての舞台、俳優となっての第一本目の舞台、そして、憧れだった父親との初めての親子共演ということで、印象に残っていることはいっぱいある」と語った。
そして「一番思い出に残っているのが、初日の15分前ぐらいに、一番緊張の中で、父親が自分の楽屋まで来て、すごく良い言葉を掛けてくれたんですよ。『これからお前の新しい人生、新しい道が広がっていく。だから、自分を信じてこれからもやっていってほしい』って」と父から送られた言葉を回顧。しかし「これから、ちょっと不安定なニコラという役を演じるのに、自分がその時に満たされそうになっちゃって、『やばいやばい、これどうしよう』って涙とか出そうになっちゃって、それがすごく印象に残っています。『今じゃないでしょ!』っていう(笑)」と芝居の直前に心を動かされ、動揺したことを明かしつつ、「でも父親は悪くないです(笑)」と補足した。
プライベートでの交流は「まったくしていない」
その一方で、プライベートでの交流は「まったくしていない」と話す圭人。「父親の舞台とかライブを見に行ったりして、その時の感想を話したりするくらい」と続けると、健一は「2、3週間ぶりくらいに久しぶりに会ったら、タンブラーのプレゼントをもらいました。ちょっとうれしかったです」と笑顔で報告した。
◆取材・文=山田健史