俳優の大島優子が、2月21日に都内で開催された映画「マダム・ウェブ」日本語吹き替え版プレミア上映ナイトに登場。大島と共に同作の日本語吹き替え版声優を務める潘めぐみ、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、子安武人、萩原聖人と完成した作品を見た感想や、収録エピソードなどを語った。
マーベル初の本格ミステリー・サスペンス
同映画は、「スパイダーマン」のソニー・ピクチャーズによるマーベル初の本格ミステリー・サスペンス。原作コミックでは、未来予知でスパイダーマンを救う重要なキャラクターとして描かれている“マダム・ウェブ”(キャシー・ウェブ)誕生の物語となる。大島は、ディズニー&ピクサー長編アニメーション「メリダとおそろしの森」(2014年)で主人公の日本語吹き替え版声優を務めたことがあるものの、実写映画での声優挑戦はこれが初めて。
元々マーベル作品のファンだという大島は、今作のオファーを受けた時の感想を「飛び跳ねるほどうれしかったんですけど、それと同時にプレッシャーがすごくてですね…」と苦笑し、「好きな世界観だからこそ、その作品で自分が声を吹き込むということに『こんな私がやっていいんですか!?』と思って、日々プレッシャーと戦いながらやっておりました」と振り返った。
大島「プロの声優さんたちはすごいなと」
また、実際に収録してみて「本当に難しいですね。本職(俳優)としてはせりふを自分の中に入れ、自分の表情・表現で芝居をするというものですから。実際に芝居をされている方に声を吹き込むのが、普段よりも制限があって、イマジネーションももっともっと必要な作業だったので。これを本職としているプロの声優さんたちはすごいなと思いました」と声優に敬意を表し、「どうやって抑揚を付けたり、迫力を出すんだろう…というのにすごく苦戦しました」と打ち明けた。
いざ出来上がった作品を見た感想を聞かれ、大島が「正直な話…自分の声を2時間聞くって苦痛ですよね」と笑顔交じりに話すと、声優の潘も「気持ち分かります。デビュー当時とかは本当に自分でもそう思った時期があります。自分の発している声とあらためてフィルムに入っている声聞くのって違いますよね」と同調。
それを受けて大島はうなずきながら「しかもスタジオで収録している時は1シーンずつやっていく作業だったので、フルで流して見たことがないから。フルで完成したものを見た時に『おおっ…あれ!?あれ~?』っていう疑問が浮かんだりして、反省点があったなと。でも、本当に光栄なことですし、すごく感謝しています」とホロ苦い思いもしたものの、大好きなマーベル作品の世界に入れた喜びと感謝の思いを伝えた。
イベントでは、大島が声を担当するマダム・ウェブが未来予知をできることから「箱の中身はなんだろな?」ゲームに挑戦するなどして、会場を沸かせた。
映画「マダム・ウェブ」は、2月23日(金)より全国公開。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)