西島秀俊主演の日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第7話「77歳の夢ライブ」が2月25日に放送された。同作は、“ある事件”で家族も音楽も失った父・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていく完全オリジナルのヒューマンドラマ。第7話では、小村(西田敏行)が人生初のリーダーライブを企画するが、予期せぬ事態が起こってしまう。(以下、ネタバレを含みます)
愛と魂の物語を彩る個性豊かなキャスト陣
西島、芦田の他、芦田演じる響の同僚のポジティブ思考で明るいトランペッター・森大輝役に宮沢氷魚、魔性のフルート奏者・倉科瑠李役に新木優子、クラシックに恋する高校生・谷崎天音役に當真あみ、クラシックを諦めたチェリスト・羽野蓮役に佐藤緋美、プレッシャーに弱いティンパニー奏者・内村菜々役に久間田琳加を配役。
また、俊平の息子・海を大西利空、響と海の母親・志帆を石田ゆり子、晴見市の市長・白石一生を淵上泰史、コンサートマスター・近藤益夫を津田寛治、うたカフェの店主・小村二朗を西田敏行、俊平の元マネジャーで物語の鍵を握る男・鏑木晃一を満島真之介、市民オーケストラの団長・古谷悟史を玉山鉄二が演じている。
脚本は、「凪のお暇」(2019年)、「妻、小学生になる。」(2022年)などを手掛けた大島里美氏。劇伴は「テセウスの船」(2020年)、「日本沈没―希望のひと―」(2021年)をはじめ、多くの作品を手掛けている菅野祐悟氏が担当。
さらに、東京音楽大学教授であり、日本クラシック界をけん引している世界的指揮者の広上淳一氏が同作のオーケストラを全面監修。また、オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップしている。
さよならコンサートを成功させた晴見フィル、残りの1カ月をどうするのか
あおぞら文化ホールの閉館が1カ月早まったが、晴見フィルは“梅まつり”に便乗して「さよならコンサート」を行い、満員の観客の前で情熱的な演奏を行い、大盛況となった。
練習場所として使っていた中ホールも使えなくなり、楽器や楽譜も運び出され、一区切りといったところ。
廃団まであと1カ月となり、小村(西田敏行)に“散り散りになるオーケストラ”ということで“散りオケ”と言われたが、俊平はその言葉が気に入ったみたいで「“散りオケ”、いいじゃないですか。少人数で集まって、普段はやれない四重奏や五重奏のアレンジを試してみたり、街のバーやカフェで小編成でのコンサート、幼稚園や学校に出張コンサートに行ってもいい」と、散り散りでもやれることはたくさんあるとポジティブに捉えると、団員たちも俄然やる気が出てきたようだ。