俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第27回は、主演を務めることが発表されたテレビドラマ「Solliev0(ソッリエーヴォ)」(4月1日<月>23:30~放映スタート/テレビ神奈川ほか)の見どころを聞きました。
4月スタートの新ドラマ「Solliev0」で大企業の御曹司役に
──4月から主演ドラマ「Solliev0」の放送がいよいよ始まります。どんな内容でしょうか?
僕と和田琢磨くんのW主演です。ストーリーを説明するのがけっこう難しいんですが、僕が演じる天月春陽(あまつき・はるひ)と、琢磨くんが演じる天月冬真(とうま)の異母兄弟を軸に展開されるシリアスなドラマです。父親が大企業の社長で、春陽は正妻の子である御曹司、一方の冬真は父親と別の女性の間に生まれた子です。境遇は全く違うんですが、冬真が幼いときに母親が亡くなり、以来、父親に引き取られたのでずっと一緒に暮らしてきて、すごく仲がいい。春陽は将来的に父親の会社を継がないといけないんですが、それが厭で会社を飛び出して冬真がシェフを務めるイタリアンレストランで働いています。でも30歳になったら、会社に戻る約束を父親としていて、そのタイムリミットが迫り、「どうしよう」と悩んでいます。そんな中、いろいろなことが起こり、運命が動き出していく…というストーリーです。
──タイトルの「Solliev0」とは?
イタリア語で「安心」という意味らしいですが、2人が経営するイタリアンレストランの店名です。そのレストランは料理を出しつつ、“裏メニュー”として探偵業のようなこともやっています。冬真と春陽のほかに、廣野凌大くんが演じる九条虎太郎、横田龍儀くんが演じる北条 空という従業員がいて、4人で依頼を解決していきます。さらに父親の会社を舞台にしたビジネスドラマ的な部分もあり、探偵モノ、大企業モノ、そして兄弟モノといろいろな要素が詰まっています。
──染谷さんが演じる春陽は、どんなキャラクターでしょうか?
そんなにお坊ちゃんお坊ちゃんはしていないんですが、ちょっと世間知らずという面もあると思います。これは僕の想像なんですけど、愛情を注がれて、何不自由なく育てられてきたので、学生時代は恐らくアルバイトをしたことがなかった。だから今レストランで働いて、外部の人と接することが新鮮で、心底楽しいと感じているんじゃないかと。そういう内面を意識して、役作りをしました。
ドラマ放送に続き舞台化の発表も!
──撮影は昨年の12月にすべて終えたそうですが、現場はどんな雰囲気でしたか?
共演者は顔なじみの方が多くて、溶け込みやすかったですね。監督はドラマ「相棒」シリーズなどを手掛けている橋本 一(はじめ)さんで、すごくチームワークを大事にされている方。撮影が始まる前に、スタッフさんを集めて親睦会を開いたそうです。僕ら演者に対しても、コミュニケーションを大事にして接してくれました。そんな監督のおかげで現場は全然ピリピリせず、やりやすかったです。スタッフの皆さんとも仲良くなれて、すごく和やかで楽しい現場でした。
──ドラマは全6話で、その後に舞台化されることも併せて発表されました。
ドラマは毎話、展開が目まぐるしく変わります。最初は「探偵モノなのかな?」と思わせておいて、いろいろな要素が混ざり合っていくので、ひとときも目が離せないと思います。舞台については、僕たちも詳細をまだ知らされていないので、どうなるのか分かりませんが、恐らくドラマの最終話の続きのストーリーになるのではないでしょうか。