コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、付き合っている彼女にドラマのようにイケメンの兄ができてしまう『彼女に義理の兄ができた話』をピックアップ。
作者の渡りに船さんが2月5日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、2.1万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者・渡りに船さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
俺という彼氏がいながら、「ね～」と声をハモらせる彼女と義兄…募る焦りが面白い
カフェで主人公は、彼女から「親の再婚で血の繋がっていない兄ができた」と報告を受けた。自分という彼氏がいながら、義兄を好きにならないか心配な主人公。血が繋がっていないとはいえ兄妹、ドラマの見過ぎだという彼女が紹介してきた男は、イケメンだった。あまりにものイケメンに思わず「かっこいー！」と言ってしまう。終わった、こんなかっこいい男と一緒に暮らしたら好きになってしまう、そう唱える主人公に、彼女は「一緒に住んで1週間経つけど全然そんな感じない」「ね～」と義兄と声をハモらせた。
ラブラブな2人の様子に焦りが募る主人公。一方、義兄の方は「もっとおしとやかな子がタイプだから、こんなガサツな女は好きにならない」と言う。彼女は「アタシだってアンタみたいな男好みじゃない」と言い返すが、主人公が思うにそれは気づいたら好きになる定番の展開…。その後も不安要素はどんどん出てきて、心配してもし足りない。
血の繋がっていない兄に彼女を取られると頭を抱える主人公に対して、明かされた彼女の心中とは…！
あまりにもの不安からどんどんフラグツッコミをしていく主人公の姿に「終始かわいい」「この彼氏好き」と好評の声が。彼女の義兄に対して素直に「かっこいー！」と言える様子にも絶賛の声が寄せられていた。一見不安要素ばかりの始まりだが、安心できるオチに読者はほっこりしたようだった。
「全て言葉のセンスが最高」と読者をクスッと笑わせ“好き”を連発させた、作者・渡りに船さん「ちょっと笑ってくれたら嬉しい」
――『彼女に義理の兄ができた話』の創作のきっかけをお教えください。
特にきっかけらしいきっかけも無いのですが、漫画の連載が終わって手持ち無沙汰だったので 何かしらSNSにアップしたくてパッと思いついたネタを形にした感じです。自分では意識していなかったのですが「少女マンガあるあるにツッコミを入れているのが面白い」という評価が多くてびっくりしました。
――本作では、義理の兄と彼女のやり取りがソワソワするもので面白いと評判ですが、どんなところから思いつくのでしょうか。
どこから思いついてるんだろう…？(笑)なんかでもこういう困った状況になったら自分だとどういう風に考えるだろうみたいなのをギャグ漫画的に誇張したらこうなったって感じですかね。
――今回のお話で特に気に入っているセリフがございましたらお教えください。
2ページ2コマ目の「かっこいー！」ですかね。イケメン見てそのまま「かっこいー！」って言っちゃうの脊髄反射すぎて面白いなと思います。
――普段、漫画をお描きになる上でキャラクターに対してこだわっている点や、ストーリー・設定を創る上で意識されていることがございましたらお教えください。
変だけど憎めないキャラクターを描くのが好きですね。あとは人と人が仲良くしている様子とか。僕の漫画を読んで「こういう関係性の友達がいたら楽しそうだな」と思ってもらえたら嬉しいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
とりあえず今は次の連載に向けて頑張ってます。面白い漫画をたくさん描いて、読んでくれた人がちょっと笑ってくれたら嬉しいです。
――最後に作品を楽しみにしている読者やフォロワーさんへのメッセージをお願いします。
いつも応援してくれる方々には本当に感謝しています。どこかでまた作品を見かけたら「元気にやってるな」と思っていただければ幸いです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
■渡りに船さん関連書籍『日替わりウィッグの桂さん』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322211000328/
■作者X(旧Twitter)：渡りに船[ @Watarini_Fune_ ]
