怒涛の空中戦! アルスのカッコよさが頂点に
煙幕や狙撃兵、詞術などを効果的に組み合わせることで、これまでにアルスが見せた魔具をうまく封じて優位に立つレグネジィ。しかしアルスは、ここで初めて見せる魔具「地走り」を使用し、リチアの街を火の海に変える。しかし空中にいるワイバーンたちには影響はなく、依然として状況は変わらず。さらに集まってきた狙撃兵による集中砲火が始まると、ついに被弾したアルスは地表へと落ちてゆくのだった。
無数のワイバーン兵たちとの空中戦は、前話のメイジ市での戦いをはるかに超える迫力で描かれており、3Dを駆使したハイブリッドアニメの醍醐味を感じさせてくれる。アルスは今回も「マスケット銃」、「ヒレンジンゲンの光の魔剣」、「キヲの手」、「慄き鳥」、「地走り」と惜しみなく魔具を披露してくれていてサービス満点。とくに今回のバトルは夜であるため、薄暗い闇に照らされる魔剣とキヲの手が放つ煌々とした光が最高にエモい。また今回初披露となった「地走り」も、一滴垂らすだけで街中が炎に包まれるというとんでもないシロモノで、地を這うようにしてたちまち炎が広がっていくシーンは圧巻。この超絶バトルにはSNSでも「アルス、映るシーンの全てが絵になってんだけど。頭おかしいよこのカッコ良さ」、「バトルIQが2人共高すぎる」「地走り アニメでみると最悪の魔具すぎる」などさまざまなリアクションが飛び交っていた。
地表へと落ちていくアルスを見届けて勝利を確信するレグネジィだったが、血が飛び散っていなかったことに気づき、すぐに追撃の指示を出す。ワイバーン兵たちは低空飛行をするアルスを見つけ出し、再び上空へと駆り立てる。ここでレグネジィは、胴体に爆薬を仕込んだワイバーン兵を突撃させ、さらに詞術で虫を操ってアルスを襲わせる。これら一連の流れはすべてレグネジィの思惑通りで、ついにアルスを追い詰めたかに思えたその瞬間、アルスの「地走り」による巨大な炎が塔の最上部から噴出。ネグレジィたちは逃げる間も無く炎に巻かれてしまう。こうしてワイバーン同士による因縁の対決は、アルスの勝利で幕を降ろしたのだった。
高い知能と緻密な戦術でアルスを追い詰めたかに見えたレグネジィだが、やはりアルスのほうが一枚上手だった。「地走り」は炎を自在に操れる能力であり、アルスは時間をかけて炎を塔の最上部まで運んでいたのだ。とにかく時間稼ぎがしたかったアルスに対し、最後まで侮蔑の言葉を延々と喋り続けたレグネジィ。アルスが「黙っていれば もうちょっとやっかいだった」と語った通り、勝敗を分けたのはレグネジィが抱くアルスへの過剰なまでの敵対心だったのかもしれない。いずれにしろ、アルスも相応の苦戦を強いられたことは事実で、これまで無敵のように思えたアルスをここまで追い詰めたレグネジィには「よくぞここまで善戦した」と素直に拍手を送りたい。さて次回「第十話」は3月6日(水)放送予定。期待して待とう。
■文/岡本大介
▼Disney+で「異修羅」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/ishura
▼ABEMAで「異修羅」を見る
https://abema.tv/video/title/25-255
「異修羅」公式サイト:https://ishura-anime.com/
公式Twitter:@ishura_anime
公式ハッシュタグ:#異修羅 #ishura