西島秀俊主演の日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第8話「親子の愛のカタチ」が3月2日に放送された。同作は、“ある事件”で家族も音楽も失った父・夏目俊平(西島)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていく完全オリジナルのヒューマンドラマ。第8話は、音楽に目覚めて2カ月の天音(當真あみ)が大きな決意を表明した。(以下、ネタバレを含みます)
愛と魂の物語を彩る個性豊かなキャスト陣
西島、芦田の他、芦田演じる響の同僚のポジティブ思考で明るいトランペッター・森大輝役に宮沢氷魚、魔性のフルート奏者・倉科瑠李役に新木優子、クラシックに恋する高校生・谷崎天音役に當真、クラシックを諦めたチェリスト・羽野蓮役に佐藤緋美、プレッシャーに弱いティンパニー奏者・内村菜々役に久間田琳加を配役。
また、俊平の息子・海を大西利空、響と海の母親・志帆を石田ゆり子、晴見市の市長・白石一生を淵上泰史、コンサートマスター・近藤益夫を津田寛治、うたカフェの店主・小村二朗を西田敏行、俊平の元マネジャー・鏑木晃一を満島真之介、市民オーケストラの団長・古谷悟史を玉山鉄二が演じている。
脚本は、「凪のお暇」(2019年)、「妻、小学生になる。」(2022年)などを手掛けた大島里美氏。劇伴は「テセウスの船」(2020年)、「日本沈没―希望のひと―」(2021年)をはじめ、多くの作品を手掛けている菅野祐悟氏が担当。
さらに、東京音楽大学教授であり、日本クラシック界をけん引している世界的指揮者の広上淳一氏が同作のオーケストラを全面監修。また、オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップしている。
“指揮者見習い”の天音が泣きながら楽器と楽譜を返還
前回、ヴァイオリンを練習しているところを晴見市長である父親・白石に見られた天音は「音楽の勉強がしたい」と意を決して話すが、「おまえは間違いなく途中で投げ出す。何一つ続いた試しがない。言い訳ばっかり」と聞く耳を持たず。夢を抱くことを否定された天音は、俊平の家を訪ね、「今までありがとうございます。もう辞めます」と泣きながらヴァイオリンと楽譜を返却。
天音のことを心配した響は、大輝に付き添ってもらって天音の家まで行くが、父親の白石に話も聞いてもらえず、天音に会うこともできなかった。
音楽のことを忘れようと勉強をしていても集中できない天音に、響から「用事があります。連絡ください」というメッセージが届いた。
天音が響を訪ねてあおぞら文化ホールに行くと、「返すなら自分で返しに行って。辞めるならせめて自分の意思で辞めて」と小村から借りていたヴァイオリンを手渡された。