逆襲を決意…そして、真犯人からの電話
裏切り、裏切られ、ギフトに翻弄(ほんろう)され続ける藤巻だったが、ついに白鳥への逆襲を決意。藤巻は、院内で相次ぐ不審死を早い段階で疑っていた神林にこれまでの事実を伝え、白鳥の逮捕を計画する。警察と神林の協力、白鳥から「殺人」をほのめかす直接的な言葉を聞き出せたことで勝利を確信した藤巻だったが、ここでまさかの神林の裏切りが発覚。神林もまた、藤巻と同様に愛する人・娘を人質に取られ、白鳥に従わざるを得なかったのだった。
そんな中、藤巻と白鳥の元に“ギフトの創造者”を名乗る人物から電話がかかってくる。真犯人と思われる人物は、2人への予告通り院内の患者を殺害。さらに、ギフトには欠点があると言い、真犯人が殺害に使用したという球菌“オクトセブン”を調べるように促すのであった。そこから浮かび上がった国立生命理工学研究所、オクトセブンの名前の由来とオクトセブンの鍵を握る人物。
藤巻と神林は、国立生命理工学研究所の元所長と会い、オクトセブンが殺人に使用されたことを伝える。オクトセブンを研究所から持ち出し、使用した人物に心当たりがありそうな元所長だったが、真実を打ち明けることをためらう。その矢先、「やはり、君が…」という言葉を残して何者かに殺害されてしまうのだった。
その頃、郡司の妻・佳澄(西原亜希)が麻帆と接触。麻帆と郡司の不倫に気付いていたという佳澄だが、今回、麻帆に近付いた目的は、自身の野望“郡司を理事長にする”ことに協力させるためだった。
真犯人は波瑠“久留米”なのか…
国立生命理工学研究所を捜査する中、神林が3年前の職員名簿を入手。そこに久留米の名前が載っていること、オクトセブンの名前の由来を知っていたことから、白鳥らは彼女が真犯人であることを信じて疑わない。久留米の無実を訴える藤巻だが、久留米はゆっくりと自身がオクトセブンの生みの親であることを明かすとともに、病院に球菌を持ち込み、殺人を行ったことは完全否定したのだった。
そんな久留米は、藤巻の知らないところでオクトセブンを独自に研究し、ギフトを消滅させることができる特効薬を開発していたことを藤巻に告白する。
一方、藤巻と久留米の排除に向けて白鳥らが動き出す。これまで2人に命じていた球菌の培養を久留米の後輩・奈良(小野花梨)に依頼。藤巻と久留米は、球菌の培養の難しさを訴えていたが、奈良は白鳥らも驚くほどの速さでやってのけたのだった。
そして白鳥は、麻帆に久留米を呼び出すよう郡司に、神林に久留米殺害の実行役を命じる。久留米が麻帆と会うことを知った藤巻はその場に急ぐ。
ギリギリのところで、神林から久留米を守ることに成功した藤巻だったが、その藤巻の腕には球菌が打ち込まれてしまう。藤巻を救うため、特効薬を飲ませて心臓マッサージを繰り返す久留米。その必死の行動により、藤巻は一命をとりとめた。そして、怒りあらわに白鳥の元へ。また、本坊も佳澄と手を組み、郡司に白鳥への逆襲を提案する。
形勢逆転、白鳥のピンチを感じさせた第8話終盤だったが、そんな白鳥の元に真犯人からの「私と手を組みませんか」という連絡とともに、歩み寄る人物の影が。白鳥は、その人物に高笑いし「あなたとなら上手くやっていけそうだ」と勝利を確信したような表情を浮かべるのだった。
その頃、藤巻は国立生命理工学研究所の2年前の名簿を入手。そこには麻帆の名前が書かれていた。
真犯人は一体…考察が止まらない視聴者が続出
最終回を目前にSNSでは、考察合戦が白熱。第8話ラストで藤巻が麻帆にたどりついたことから「麻帆さんが犯人なの!?」「さすがにここまできて麻帆さんが犯人ではないとは思うが…」「犯人は麻帆さんじゃないと思う!」という両方の声が浮上。しかし、「この前まで入院していたから殺人は無理では?」「(看護師に)研究まではできないだろう」「麻帆はミスリード。麻帆はラボに盗聴器を仕掛けられない」「看護師に菌は扱えないよ」といった麻帆犯人説には否定的な視聴者が多いようだ。
それに反して、真犯人説が高まっているのが奈良。「球菌をあんなに早く培養できたのは怪しい」「奈良さんが真犯人だと思う」「久留米の推察に合致するのは奈良ちゃんのような…」「白鳥理事長の“あなた”呼び…犯人は奈良さん?」「奈良ちゃんがギフトを持ち込んだのは確定だと思うんだよなぁ」「最終回予告の奈良さんが怪し過ぎる」といったこれまでの行動から奈良を真犯人だと推理する声も多く上がっている。
しかし、最後まで予想できない展開を見せるのが黒岩勉の脚本。「病院に球菌を持ち込んだ人物と黒幕は別なのでは?」「名簿には続きがあって、下の方に真犯人の名前があるんじゃないかな?」「死んだと思っていた人が生きている可能性もあるのでは?」「誰が真犯人か分からないけど、ここまで心を揺さぶられるストーリーは初めて」「どんなエンディングでも満足」「最後の最後まで真犯人が分からない仕組みは流石!」といった、真犯人は分からないながらも最終回に期待を寄せる声が止まらない。