ゼロ「この先は俺一人でやる。マルスは今日で解散する」
ゼロは「これはテロに違いない」とマルスのメンバーに伝えたが、まさにその通りで、國見は「さぁ、マルスはどう出るかな」と不敵な笑みを浮かべていた。
これを阻止する方法は一つ、エンダーグループにクロッキー社の陰謀と個人情報の流出などを伝えて、業務提携を解除してもらうこと。
しかし、クロッキー社にしてもエンダーグループにしても、高校生が対峙する相手としてはあまりにも大きく強すぎる。賢成(山時)はそう思い、苦悩していることを明かすと、ゼロは「分かった。この先は俺一人でやる。マルスは今日で解散する」とメンバーらに伝えた。
渾一は“マルス解散”を認めたくないと思い、ゼロと話し合いを。そして、ゼロが考えたエンダーグループの会長・西城(原田美枝子)に会う計画に同行。うまく接触することが出来たゼロたちは、國見に脅された映像を見せて説得しようとするが、西城はそれだけでは証拠にならないと言って、クロッキー社がテロを企てているという確固たる証拠を持ってきなさいと追い返されてしまう。
渾一「僕は大勢の人と救おうとしているゼロくんを信じたい」
「クロッキー」にウイルスが仕込まれていることを証明するために、ゼロはクロッキー社に忍び込んでデータを盗むという作戦を計画。これは一人で実行する予定だったが、渾一が現場に現れ、そして他のメンバーらもそこにいた。
渾一は「たとえ、世の中的に間違ったことだとしても、僕は大勢の人と救おうとしているゼロくんを信じたい」と話し、他のメンバーらも同じ思いだと伝えた。
少し目を潤ませながらゼロが「足引っ張んなよ」と言うと、メンバーたちは無言でほほ笑んだ。“解散”したばかりなのに、より強力な絆で結ばれた状態でマルスは再再始動。
ゼロ「今度はこっちの番だ」
連携プレーでなんとかデータを盗み出したマルス。部室に戻って、みんなで飲んだ水は格別な味がした。
その時、ゼロの口から出た言葉は「ありがとう」。香恋に「初めてじゃない? 『ありがとう』なんて」と冷やかされるが、マルスは本当の仲間になったとゼロは実感した。
データを盗んだはずが、メモリーに入っていたデータが読みだせず、西城を説得することはまたまた失敗に終わった。それどころか、データを盗みに入ることをも予想していた國見は、わなを仕掛け、「クロッキー」に不具合が起こっている原因がマルスのせいにし、インフルエンサーの“ミスターX”を使って、テロの首謀者に仕立て上げた。
さらに、ゼロの素顔もネットで公開。今回もまんまと國見にしてやられ、ゼロは自分一人で責任を負う覚悟だったが、「これはマルスの問題だ」と、メンバーらが熱い思いを吐露。結束をより固めて、全員で立ち向かうことに。
「今度はこっちの番だ」と、ゼロは配信で素顔を晒し、反撃開始ののろしを上げた。
香恋の復帰、壮志の加入。解散宣言もあったが、より結束を固めて“マルス”は巨大な敵に挑む覚悟を決めた。このピンチをどう切り抜けるのか、注目したい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部