佐藤健が、3月22日に開催された映画「四月になれば彼女は」の初日舞台あいさつに登場。共演の長澤まさみ、森七菜、メガホンをとった山田智和監督と公開を迎えた今の心境や、21日に35歳の誕生日を迎えた感想などを語った。
映画「四月になれば彼女は」とは
同作は映画プロデューサー、小説家、脚本家、映画監督と幅広く活躍するヒットメーカー・川村元気氏の同名ベストセラー小説を、米津玄師の「Lemon」などミュージックビデオを多数演出してきた山田監督が実写映画化。精神科医の藤代俊(佐藤)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森)から手紙が届いたのと同時期に、藤代の婚約者・坂本弥生(長澤)が突然姿を消す。春からの手紙と弥生の失踪、2つの謎はやがてつながっていき、現在と過去、日本と海外が交錯しながら、愛する人を探し求める“四月”が始まる――という心に刺さるラブストーリーだ。
今作はクランクインが2年前の2022年3月だったということで、佐藤は「そんなにたつんですね。コロナ禍もあってすごく昔のことですね」としみじみ吐露し、「今日無事に公開を迎えられたことが感慨深いです。たくさんの方のもとに届いたらいいなと願っております」と公開初日を迎えた感想を明かす。
また、佐藤が3月21日に35歳の誕生日を迎えたということがMCから会場中に伝えられると、大きな拍手が。特に花束やバースデーケーキなどの“バースデーサプライズ演出”はなかったものの、佐藤は「僕そういうのあると困っちゃうのでむしろありがたいです」と照れ笑い。
35歳はどんな年にしたいかと聞かれ、佐藤は「いや、もうフルスロットル全開マックスウルトラスーパーパワーで、全開でやりたいです」と、何やらすごそうな言葉をズラッと並べて笑いを誘い、「35歳で初めて本気出してますね。ついに。自分でもどうなるか分からないです。自分が怖いです。ワクワクします」と、真面目な顔&声のトーンで付け加えた。
その上で、過去を振り返り「20代ってなんとなく頑張ってたんです。言われたことをただがむしゃらにやっていて、当時は当時なりの本気を出していたんですけど、もうちょっといろんなことが俯瞰で見えるようになって、『なるほどこの方向に全力を出したらもっと遠いところにいけるな』って分かるようになったんで、より明確に深く努力をしていきたいなと。頑張っていきたいなと思います」と、これまでももちろん力は尽くしてきたものの、より一層パワーアップして頑張りたいという思いを伝えた。
佐藤、四月になったら「みんなで桜を見たい」
そしてタイトルにちなんで、「四月になれば私は○○」というテーマでフリップトークを展開。「桜を見たい」という、シンプルな言葉をつづった佐藤は「映画って一生懸命作って公開までドキドキワクワクしながら過ごして、宣伝もするんですけど、公開したら僕たち(映画チーム)は離れ離れになる。もう集まることもなくて、何年も会わなかったりするので、この『四月になれば彼女は』のみんなで桜を見たい」と、“座長”として今作のキャスト・スタッフ陣で花見をしようと提案。
これには長澤・森も「行きましょう!」と同調し、山田監督も「打ち上げをやっていないので、じゃあ健くん幹事でやりましょう!」と、四月に豪華メンバーで花見をすることが決まった。
なお、「四月になれば私は○○」について長澤は「未知との遭遇」、森は「20本!!」とそれぞれフリップに記載した。
映画「四月になれば彼女は」は全国公開中。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)