コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、一色いたるさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「解釈の違うギャルに言い寄られる話」だ。4月1日時点で1.5万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は、「コミックキューン」(KADOKAWA)にて連載されていた作品で、単行本『内田さんは絶対にギャルじゃない!』に収録されている第1話だ。今回は作者の一色いたるさんに制作の背景を伺った。
好きな人のためにギャルになろうと努力する内田さん
主人公の成瀬は高校の入学式で大好きな『最強GALリリちゃむ』に登場する“リリちゃむ”にソックリなギャルを見つける。しかし、そのギャルは中学の時に漫研で一緒だった内田さんだった。
「これでやっと私たち恋人同士だね」と成瀬に声をかける内田さん。実は、内田さんは成瀬のタイプの“リリちゃむ”に寄せるようにダイエットをしてコンタクトにして髪をブリーチにして…高校デビューをしていたのだ。
しかし、成瀬は「だって内田さんギャルじゃないし…」と、一言。成瀬曰く「ギャルとして1番大事なのは見た目じゃなくて『ギャルマインド』。でも内田さんは『ギャルのコスプレしたただのオタク』じゃん」。ショックを受ける内田さんだが、すぐに切り替え前向きにギャルマインドを習得しようとする。
それから内田さんはギャルの友達を作ったりネイルをしたりと本物のギャルになるよう努力していくのだ。
今作はそんな内田さんをつい応援したくなるラブコメである。
実際に作品を読んだ人からは「面白かった」「浄化された」「マジでこれになりたい」「この漫画超面白い」「バラエティドラマだった」「いいラブコメだ」といった声があがっている。
今回は、作者・一色いたるさんに『解釈の違うギャルに言い寄られる話』の制作について話を伺った。
作者・一色いたるさんの創作背景とこだわり
――「解釈の違うギャルに言い寄られる話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
連載案としていくつか担当さんに提出した中の一つです。
ギャルをちゃんと描ける自信がなかったので、見た目だけギャルのオタクにしました(笑)
内田さんの偏見まみれのギャル像は、基本的に私のギャルへの解像度の低さから来ています。
――「解釈の違うギャルに言い寄られる話」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
内田さんがちょっと変な性格なので、見た目だけは常に可愛く描いてあげる事を意識していました。
一枚絵や大ゴマの内田さんは毎回けっこう時間をかけて描いていた気がします。
――今作が収録されています単行本『内田さんは絶対にギャルじゃない!』で一色いたるさんが特に気に入っている話や注目のポイントがあればお教えください。
6話の中二病回です!3話から登場するマッドの尊厳が破壊されていくくだりがお気に入りです(笑)
――一色いたるさんが漫画を描く際に大切にしていることがあればお教えください。
読みやすさです!漫画の好みは人によりますが、読みやすさはある程度共通していると思うので…
読んでいる時にかかるストレスはなるべく少なくなるように努力しています。
あとは読んでいる途中でダレないように、ギャグを挟んだりしながらテンポよく話を展開させる事を意識しています。
――一色いたるさんの今後の展望や目標をお教えください。
働くのが苦手なので印税生活がしたいです!!!
その為にも、もっと多くの人に読んでいただけるような魅力的な作品が描けるように精進したいと思います!
――最後に一色いたるさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
読んでくださる方がいないと漫画を描けない派の人間なので本当にいつも感謝しています。
今後もみなさんが楽しんでいただけるような作品を沢山描けるように頑張ります!