コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、高校デビューを果たした女子高生が奮闘する漫画『元ぼっちのオタクが、オタクに優しいギャルになる話』をピックアップ。作者である漫画家のsugar.さんが、2024月2月10日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、7万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではsugar.さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
オタク友達が欲しいのに空回りするギャルの女子高生…
本作は、「ツイ4」にて連載中の漫画『オタクに優しいギャルに私はなる！』の第1話にあたるエピソード。物語は、高校二年生になった主人公のあいりが「オタクに優しいギャルになる!!!」と心に決めるシーンから始まる。
中学時代はオタクでコミュ障だったことから、全く友達ができず暗い学生生活を送っていたあいり。そんな彼女は、自分がギャルになれば一軍女子やオタク達と仲良くなってたくさんできるのではないかと思いつき、ギャルになることを決意。華々しく高校デビューを果たし、今や自他共に認めるギャルになった。
あとはオタクの友達を作るだけ――。そこで手始めに競馬好きな男子に声をかけてみるも、話が合わず撃沈してしまう。そんなあいりを見て声をかけてきたのは、あいりの1番の友達で、“本物のギャル”の高音なぎ。なぎのおかげでギャルの世界に入り込めたこともあり、あいりにとっては“恩人”のような存在だ。しかし、あいりは「オタクと仲良くなる手段としてギャルになった」ことをなぎには秘密にしていた。
しかし、落ち込んだ様子のあいりを見て「せっかくあいりにオタク友達できると思ったのに」と、なぎから驚きの言葉が飛び出す。実はなぎは、入学したての頃からあいりの挙動不審な様子を見て、彼女が“オタク”であることを察していたのだった。
「黙っててすいませんでした、オタクです」と謝るあいりだったが、「あいりが何好きでも何も変わらないし、やっと本当のあいりと話せてあたしは嬉しいよ」と言って“本物のオタクに優しいギャル”っぷりを無意識に見せるなぎ。
その後なぎは、オタクトークができる友達が欲しいあいりのために、“男子よりも女子に声をかけてみてはどうか”と提案する。そこでさっそくあいりはなぎのアドバイスをもとに、オタク友達になれそうな一人の女の子に目星をつけた。そして、意気揚々と声をかけにいくあいりだったが、そう簡単には上手くいかず…。
本作を読んだ読者からは、「ギャルかオタクかなんて関係ないんやな…」「優しい世界」「あいりの奮闘する姿がかわいい」「ほっこりした」「好きぴ」「オタク感が凝縮されていて好き」「ご馳走様です」「友達になりたい(笑)」など多くの反響が寄せられている。
主人公あいりのチャームポイントは「低身長萌え袖」
――『元ぼっちのオタクが、オタクに優しいギャルになる話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
掲載媒体のツイ4さんにて4ページ読み切りとして発表するために作ったのが最初です。ありがたく多くの反応をいただき、現在の連載になりました。
――本作では、天真爛漫で優しいギャルのキャラクター性が非常に魅力的に感じました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。
既存の「オタクに優しいギャル」作品のキャラに埋もれないようこだわりました。ジャンルの先人の方々が作ってくださったイメージをふまえつつ、このキャラにしかない魅力が出せていたらと思います。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最後の保健室で笑いあうシーンが気に入っています。デフォルメ絵だと表情の機敏が出しづらいので、きちんと感情が伝わるよう四苦八苦しました。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
キャラクターにどういう課題を与えたら心から苦悩してくれるかをストーリーを考える出発点にしています。それを乗り越える話を考えるのは自分でも大変ですがその分楽しいです。
――sugar.さんの作品からは、かわいらしい絵のタッチやコミカルな展開など、様々な魅力が感じ取れました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか
常にかわいくあることに1番こだわっています。そのキャラクターの魅力がより引き出せるように、ポーズや小物の大きさなど常々調整しています。主人公のあいりは低身長萌え袖がチャームポイントなので、よりそれが引き立つように描いています。
――今後の展望や目標をお教えください。
より多くの方に漫画を読んでもらえるように、そして今読んでくださってる方々にもっと楽しんでもらえるように面白い漫画を作り続けたいです。もうバイトしたくないのでもっと売れたいです
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
今後とも楽しい作品をつくっていくので、見守ってくだされば嬉しいです。みなさんの生活のいろどりになれてたらいいなと思います。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
