佐藤健が、4月1日に都内で開催された映画「四月になれば彼女は」の大ヒット御礼!ティーチイン舞台あいさつに登場。共演の長澤まさみ、森七菜、メガホンをとった山田智和監督と、ティーチイン形式で会場の観客からのさまざまな質問に答えた。
映画「四月になれば彼女は」とは
同作は映画プロデューサー、小説家、脚本家、映画監督と幅広く活躍するヒットメーカー・川村元気氏の同名ベストセラー小説を、米津玄師の「Lemon」などミュージックビデオを多数演出してきた山田監督が実写映画化。精神科医の藤代俊(佐藤)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森)から手紙が届いたのと同時期に、藤代の婚約者・坂本弥生(長澤)が突然姿を消す。春からの手紙と弥生の失踪、2つの謎はやがてつながっていき、現在と過去、日本と海外が交錯しながら、愛する人を探し求める“四月”が始まる――という心に刺さるラブストーリーだ。
3月22日の公開から10日ほどたった今作。鑑賞した人の受け取り方によって登場人物それぞれに対する印象も異なるようで、佐藤の周囲でも「藤代ってそんなに悪くない説」「弥生がぶっちぎりでヤバいヤツ説」など、さまざまな意見が上がっているという。今回はティーチインの形で観客の生の感想、恋愛相談や作品にまつわる質問を募集し、それに対して登壇者が直接答えることに。
その中で「皆さんにとって愛と恋の違いは何でしょうか?」という質問が寄せられると、授業参観で先生に指されたくない子どものように下を向いている佐藤を見て、長澤が「答えたいそうです!」と強引に指名する。
佐藤「理屈っぽくなっちゃうから…」
これには佐藤も苦笑しながら「僕こういうの理屈っぽくなっちゃうから…あんまりすてきなことを言わないですけど、いいですか?」と前置きしつつ、「恋とか愛っていう言葉なんてのは誰かが都合いいから、そうやって決めておけば便利だから決めているだけで、あなたが大切な人に思うその気持ちっていうのを、誰かが決めた言葉に当てはめる必要はないんです。恋なのか、愛なのかなんて考える必要はなくて、その気持ちが本質だから、それだけを考えておいてください」と“恋愛ドラマの申し子”らしい、完璧な回答を。
これにはムチャぶりした長澤も「人は名前のないものが怖いですもんね」と同調した上で、「やっぱり答えたかったんですねえ(笑)」と満足そうな表情でまとめ、佐藤を「違います…こういうことしか言えません」とタジタジにさせていた。
また、「自分が好きな人がみんなに優しい。優しいところに引かれたけど、やっぱりやきもちをやいて不安になるのですが、やきもちにどう向き合えばいいですか?」という質問には、佐藤が「男性側の意見を言うならば、みんなに優しくした結果一人の女性を不幸にしてちゃダメだと思うんで、『その人はやめて俺にしておけば?』」と、質問に答えるトーンで唐突に恋愛ドラマのセリフのような一言を放ち、質問者だけでなく会場中の観客の笑顔を満開にしていた。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)