2023年12月に所属アーティストを集めて「2023 FNC KINGDOM - The Greatest Show -」を開催したFNC ENTERTAINMENT。ゴールデンディスク賞などを獲得したFTISLANDやCNBLUEなど、数々の人気K-POPアーティストを擁している。なかでも注目を集めているのが、N.Flyingだ。そんなN.Flyingが日本で行ったワンマンライブ「N.Flying SH&HS ZEPP LIVE 2023 “HOWLING”」の様子が、CS衛星劇場にて4月7日(日)夜7:00から放送される。パフォーマンスや演奏力だけではない、アツい思いを秘めて活躍する5人の魅力に迫る。
ヒップホップとロックを融合させた音楽性
N.Flyingは、イ・スンヒョプ、チャ・フン、キム・ジェヒョン、ユ・フェスン、ソ・ドンソンからなる5人組バンドグループ。N.Flyingの“N”には“NEXT”や“NEW”といった意味が込められており、飛躍や前進といったポジティブなエネルギーを根幹に持っている。2013年からFTISLAND、CNBLUEの日本公演におけるオープニングアクトなどを務め、下積みを重ねて2015年にデビューを果たした。
ヒップホップとロックを融合させた音楽性と、確かな実力を持つ同グループ。2017年には第31回日本ゴールデンディスク大賞にて「ベスト3 ニュー・アーティスト(アジア)」 を受賞するなど、国内外で評価が高まっていった。そして2018年、韓国の人気オーディション番組「プロデュース101」で実力を見せつけたユ・フェスンが加入し、その後2020年にソ・ドンソンの加入によって現在のスタイルに。2022年10月にはコロナ禍後、初の日本ライブを行い、精力的に活動を続けている。
実力と個性を兼ね備えたメンバー
公式YouTubeなどで見られるとおり、メンバーはそれぞれ豊かな個性の持ち主。たとえばボーカルのイ・スンヒョプはデビュー前からラッパーとして活動していた。2016年からは自作曲を発表し、そのうちの1曲「Rooftop」は、N.Flyingとして初のチャート1位を記録する楽曲となる。
ツーボーカルの低音を担当し、メンバーとは一緒にゲームをするなど親密な関係を築いているチーム最年長の兄貴肌。音楽性だけでなく、チームを支える縁の下の力持ち的な役割だ。
結成前からギタリストを務めていたチャ・フンは、2018年からメンバーのキム・ジェヒョンとともにYouTuberとしても活躍。35万人を超えるチャンネル登録者数を獲得するなど、クリエイターとしての実力も持ち合わせている。
ドラムのキム・ジェヒョンは、並行して俳優としても活動中。日本テレビとHuluが共同製作したドラマ「君と世界が終わる日に」では、ソンビで溢れかえる街に取り残された韓国人男性役を好演。流暢な日本語に加え、約2カ月にわたる特訓の末に習得したアクションを披露した。
イ・スンヒョプとともにメインボーカルを担当するユ・フェスンは、オーディション番組「PRODUCE 101 season2」の出演をきっかけにN.Flyingの新メンバーに抜擢。脅威の“6オクターブ”を操る歌唱力で知られ、ホンギ(FTISLAND)とのデュエット曲「Still love you」では心地よく突き抜ける高音が大きな話題に。その類まれな歌唱力が評価され、2020年に出演したミュージカル「狂炎ソナタ」でも多くの舞台ファンを驚かせている。
ベースのソ・ドンソンは2020年にN.Flyingに正式加入。それまではサポートメンバーとして度々活動をともにしていたのだが、あるインタビューで約23曲の準備を3週間で達成したことを挙げていた。
そんな驚異的な音楽センスと地頭の良さを伺わせるソ・ドンソンだが、メンバーのなかでは最年少。末っ子という意味の“マンネ”として、メンバー・ファンのどちらからも愛されるキャラクターの持ち主だ。
歌唱力や演奏力だけではなく、演技力や人柄など人気になる要素を兼ね備えた5人からなるN.Flying。彼らが多くのファンを引きつけるのは、“親しみやすさ”も理由の1つになっているのかもしれない。
たとえばN.Flyingの公式YouTubeチャンネルでは、LiSAの「炎」「紅蓮華」、YOASOBI「夜に駆ける」、King Gnu「白日」といった日本の歌をはじめ、レディー・ガガ&アリアナ・グランデ「Rain On Me」など邦楽・洋楽を問わずにカバーしている。高い歌唱力を存分に活かすと同時に、彼らの音楽性をさまざまな側面から見られる2度おいしいコンテンツだ。
そしてバンドグループとしてのスタイリッシュな姿だけでなく、ほかの企画に挑戦するYouTuberとしてのユーモアあふれる風景を楽しむこともできる。K-POPアイドルにはミステリアスで妖艶なパフォーマーも多いが、同グループは特に親しみある“お兄ちゃん”感の強いメンバーが揃っているといえるだろう。