凌「俺の気持ちとか、考えないでいい。そのまんまがいい」
朝、凌が屋上付近の階段にいると光もやってきて2人で隣り合って座る。
光が「凌の気持ち、全然考えれてなくてごめん。気付かなくてごめん。これからどうする?お前が友だちやめたいなら、俺はそれでも…」と言うと、凌は「そのまんまでいいよ。重いまんまで。俺の気持ちとか、考えないでいい。そのまんまがいい」と涙ぐむ。
「ごめん」と光が言うと「謝んなよ」と涙をこらえる凌。凌が光の手を握って「これが、最初で最後の俺のわがままでいい」というと、光が凌の手を握り返すが、凌は手を離して「今日、サボるか」と笑う。
そこへ8ミリカメラを構えた千花と美波がやってきて、千花が「用意スタート!」とカメラを回しだす。驚く凌と光をよそに、美波も笑って「今日はみんなでサボっちゃう?」と言う。千花は「いいじゃん!」と笑って屋上へと誘い出し、みんなを撮影しだすのだった。
青春のもどかしさとやるせなさが切なく感じられたが、登場人物たちの優しい心根に胸がジーンと暖かくなった。SNSでも「凌くんの最初で最後のわがままを聞いて滝量の涙が出た」「凌切なすぎる…惚れた側の弱み…」「最後の手繋ぎシーンが非常に尊い」「素敵な青春ドラマだったよ!」「互いの気持ちを大切に尊重していて切なくてあたたまる素敵な物語」と視聴者の感動のコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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