亀梨和也は「演じていて気持ちのいい役者」
――浩一郎の役どころは、先ほどのシーンに代表される真樹との向き合い、ぶつかり合いも大きな要素を占めていくと思います。亀梨さんと現場で対峙されて、「役者」としての亀梨さんの印象はいかがでしたか?
気持ちいいですよね。時々掴みかかるお芝居をやる時に、相手が先輩だったり年上だったりすると、遠慮しちゃう俳優もいるんです。なので「遠慮しなくていいよ」ってこっちが言ったこともあったりするんですけど、亀梨くんは最初からガーッと来たので、演じていて気持ちよかったです。
――先ほどのお話にもありましたが、浩一郎は石原さとみさん演じる奏とも3話から大きく関わっていくことになります。石原さんとの共演はいかがでしたか? 印象に残るエピソードがありましたら教えてください。
どのシーンというわけではないんですが、石原さんはよく撮影の合間に「トリセツ」(NHK総合)で得た知識を教えてくれるんです。本当にためになる知識が多くて、家に帰ってから家族に「これこれこうなんだって」って話をあまりにするので、娘たちに少々、呆れられました(笑)。腸にいい食べ物とかリンパの流し方とかいっぱいありましたけど、別の番組の宣伝になってしまうのでこれくらいで(笑)。
「浩一郎の“信念の源”のようなものを見つけてもらえたら」
――佐々木蔵之介さん演じる英介との関係もこれから明らかになっていきますが、かたや自殺に追いやられた英介と、かたや「正義の弁護士」となった浩一郎の現状は対照的です。演じる仲村さんから見て、浩一郎にあって英介に無かったものは何だと思われますか?
先ほどお話しした奏と浩一郎が対峙するシーンの中で、リハーサルの段階から「このせりふが来ると、(浩一郎として)出さない方がいい怒りが出てしまうな」と感じるせりふがあって。それは「なぜお父さんは、自身の潔白をかけて、闘わなかったんだと思いますか?」っていう、亡くなった英介について奏に問いかけるせりふです。
浩一郎から見れば、「法律の世界に生きる人間ならばもっとしたたかさやズルさ込みの強さが必要なのに、なぜあの人には無かったんだ」っていう思いはあるのではないでしょうか。そして、英介の「死を選ぶ」という選択はある意味妻と娘を守るためのものだったのでしょうが、おそらく浩一郎には、「家族を守るために死を選ぶようなことを俺は絶対にしない」という思いがあるような気がします。
――最後に、第3話の見どころを含めて視聴者へメッセージをお願いします!
今お話しした奏との会話の中で、浩一郎の感情が最もあらわになっているところに、彼の信念の源のようなものがあって。それを見つけてもらえたら、いや、「見つけられるかな?」という感じです。「これじゃないか?」というものが見つけられたら、後半へ向けてよりドラマが面白くなるんじゃないかと思います。
毎週火曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系にて放送中
出演=石原さとみ、亀梨和也、安藤政信、宮澤エマ、矢本悠馬、曽田陵介・田中みな実・高畑淳子、佐々木蔵之介、仲村トオル
https://www.tv-asahi.co.jp/destiny/