かつての友が…別々の道を歩く鞠子と落葉
幼い頃姉妹のように育った鞠子と落葉の方が言葉を交わす場面では、2人を演じるアンナ・サワイと二階堂ふみの緊張感あふれる演技が視聴者をくぎ付けにした。
「駆け引きをやめにせよ」という落葉の方に、「駆け引きなど、いたしておりませぬ。私には果たさねばならぬ務めがあるだけでござりまする」と落ち着いた口調で答えた鞠子。鞠子が「このようなこと、お疲れになりませぬか」と問えば、落葉の方が「私にどうせよというのか。あきらめて無駄死にせよと?」と応じ、「この争いを終わらせることができるのは、そなただけでござりまする」と鞠子が訴えても、落葉の方は「私にそのような力はない」と言うばかり。
どちらも目に涙をため、表情にも相手を思う気持ちがあふれているにもかかわらず、今やまったく異なる立場にある2人にもはや、分かり合う道は残されていなかった。最後は、鞠子が涙をこらえながら「花は散るがゆえに、花なのでござりまする」と言い残し、聞いていた落葉の方の目から一筋の涙がこぼれ落ちた――。
鞠子役のサワイが番組公式ポッドキャスト<ep.9>の中で「それにしてもふみは本当にすごい」「2人のシーンはとてもほろ苦いんです。最後まで2人はただお互いを思いやっているだけ。彼らはお互いに、相手が目を覚ますことを望んでいるのです」と振り返ったこの鞠子と落葉の方の対話にも、視聴者から衝撃と感動の声が続出。
「鞠子さまと落葉の方さまの対話が苦しくて震えた…」「鞠子と落葉の方の分かり合えない関係性が切なすぎてつらい」「落葉の方が強い女じゃなく、はかない女性だった」「鞠子様と落葉の方様の演技がすごすぎて目が離せなかった」といった声で盛り上がった。
9話クライマックスでは鞠子の身に想像を絶する出来事も降りかかり、「9話はまごうことなき鞠子様回」の声も多数上がった第9話。次回は4月23日(火)にいよいよ、最終話(第10話)が配信される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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発売日: 2013/06/20