役の気持ちをつかもうとする白崎はある手段を考える
「どうしてここに?」と白崎が尋ねると、羽山は偶然見かけたと返答。逆に羽山がどうしてこの店に来たかと聞くと、白崎は思い詰めた表情で「セ、セックスする相手を探しに来ました」という。羽山が驚くと、白崎は「俺、まともに恋愛したことなくて、正直、今の役の気持ちが分からない。拓海の気持ちにならないと、振りじゃなくて本当にそう思わないと俺は演じられない」と続ける。
羽山が「心意気は買うけど、見ず知らずの人とってのは危なくない?」と言うと「俺にはこの仕事しかないんです」と羽山。「やっと掴んだチャンスなのに、羽山さんと芝居できるチャンスなのに。失敗したくない。役のためにできることは全部しておきたい。だから…ほっといてください」と白崎。
羽山は店の中に戻ろうとする白崎を引き止めて「じゃあさ、俺じゃダメ? セックスの相手、俺じゃダメ?」という。白崎が戸惑っていると、羽山は白崎の顎を持ち上げ「やだったら言って」と言って唇を重ねるのだった。
先輩後輩だったものの微妙な空気感が漂う二人だったが、ラストでの急接近にドキドキとさせられた。SNSでも「色気がやばかった」「めっちゃきゅんきゅんする」「最高だ」と絶賛の声が寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳