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あなたの知らない『悪魔のいけにえ』がここに、“副音声”で映画のウラ話を“聴きながら観る”新たな映画体験

2024/04/25 10:30

映画ライターグループ「映画木っ端微塵クルー」として活動する3人。左からてらさわホーク、多田遠志、高橋ターヤン
映画ライターグループ「映画木っ端微塵クルー」として活動する3人。左からてらさわホーク、多田遠志、高橋ターヤン撮影=山田健史

日本最大級のCS映画専門チャンネル「ムービープラス」では、世代を超えて愛されている映画を毎月1本厳選し、作品の見どころやウラ話などを交えたディープな解説が副音声で聴ける「副音声でムービー・トーク!」を放送している。同企画で新たな映画の楽しみ方を届けているのが、映画ライターグループ「映画木っ端微塵クルー」として活動する、多田遠志さん、てらさわホークさん、高橋ターヤンさんだ。WEBザテレビジョンでは、5月に放送される『悪魔のいけにえ[公開40周年記念版]』の副音声収録を終えたばかりの3人へインタビューを実施。企画のポイントやトークのこだわりを聞くとともに、おすすめの映画鑑賞スタイルなども語ってもらった。

「怒られない範囲でどこまで脱線できるかが勝負」


――まずは皆さんが思う「副音声でムービー・トーク!」の魅力や、収録で心掛けていることについて聞かせてください。

高橋:DVDやBlu-rayなどオフィシャルなメディアに収録されている副音声って、基本的には俳優さんやスタッフといった映画の関係者が話すんですよね。僕らのような、映画には全然関わっていない第三者が副音声を担当することはあまりない。その“家で友達と集まって映画を観ている感” “映画にちょっと詳しいおじさんと一緒に観ている感”が他とは違うところなのかな。

てらさわ:我々は基本的に“その辺のおじさん”(笑)。作品を作ったわけでもない我々が「この映画のこの場面はこうやって作ったんですよ」と話しても、「作った“らしい”」という伝聞にしかならないから、あまり説得力がないんですよね。“おじさんの知識マウント合戦”みたいなことにだけはしたくないなと思っています。

多田:オフィシャルなコメンタリーでは、当然メーカーに都合の悪いことは言わないですよね。一方で、この「副音声でムービー・トーク!」で話している補足情報って、世間的にどう見られているのかとか、他のアニメやゲームなどにどう影響を与えたかとか、たぶんオフィシャルでは聞けない内容。そういう話題の広がりは大事なのかなと感じています。

てらさわ:怒られない範囲でどこまで脱線できるかが一つの勝負ですよね。

高橋:良い映画ばかりがラインナップされているので、悪口は何もないんですけどね。

多田:作品に対するリスペクトがないといけないとは思っています。好きで観てくれている人も、無粋でピントのずれたツッコミを入れたら腹が立つと思うし。

映画を楽しむための「事前準備」は必要ない、まっさらな状態で観るのが映画の楽しみ方

高橋ターヤン
高橋ターヤン撮影=山田健史


――映画ライターの皆さんが思う、映画鑑賞をより良い体験にするためのポイントは何かありますか。

多田:個人的に、事前準備は映画体験においてゲスい行動だと思っているんです。純粋にタイトルだけ見て「なんだか知らないけど面白そう」って観てもらいたい。最近は事前に情報を調べてからじゃないと映画を観ないという人が多すぎるんですよね。 「この作品から影響を受けている」「このシーンのオマージュだ」と、他の作品に繋がることは多いので、そういう広がりは映画の楽しみの一つだと思います。

高橋:僕らも事前に準備をして作品の内容を知るようなことはないんですよ。映画を観て「このシーン、アレと一緒じゃん」と繋がるような瞬間って、そもそもいろんな作品を観ていないとできない体験ではあるんですけど、知識を蓄えるためにいろんな作品を観るということではない。自分が好きなものをいっぱい観ておくと、いろんなところで繋がってくるんだと思います。楽しくない映画を観てもしょうがない。

多田:その映画1本で完結するのが、本来の映画の姿ですから。

高橋:はい。そこで描かれていること以外は、基本的には関係ないんです。

てらさわ:そうなんですよね。「この映画を本当に楽しむためにはこれとこれとこれを観なくてはいけない」とか、そういうことだけは言いたくない。

多田:本当に1本で楽しめないんだとしたら、その映画は欠陥商品ですよ。何か知識がなきゃダメということはなく、情報はサポートにすぎない。

「悪魔のいけにえ」より
「悪魔のいけにえ」より(C)MCMLXXIV BY VORTEX, INC.


下に続きます
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muvieplustokusyu

■「副音声でムービー・トーク!」スケジュール

(・5月初回放送)
『悪魔のいけにえ[公開40周年記念版]』
5月20日(月) 21:00、5月28日(火) 翌 2:00

※詳細ページ→こちらをクリック!
※詳細動画→こちらをクリック!

(・再放送)
『マトリックス』
4月27日(土) 10:00

※詳細ページ→こちらをクリック!

『カジノ』
4月27日(土) 翌 00:00

※詳細ページ→こちらをクリック!

『ポリス・ストーリー/香港国際警察[4Kリマスター版]』
4月28日(日) 09:00

※詳細ページ→こちらをクリック!
※詳細動画→こちらをクリック!

『2001年宇宙の旅』
4月28日(日) 23:45

※詳細ページ→こちらをクリック!

『ブレードランナー ファイナル・カット』
4月29日(月) 翌 00:15

※詳細ページ→こちらをクリック!

『戦略大作戦』
5月30日(木) 翌 1:30

※詳細ページ→こちらをクリック!

■日本最大級の映画専門チャンネル「ムービープラス」
HP:https://www.movieplus.jp/
X:@movie_plus
YouTube:https://www.youtube.com/@MovieplusJpCS
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  • 映画ライターグループ「映画木っ端微塵クルー」として活動する3人。左からてらさわホーク、多田遠志、高橋ターヤン
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  • 高橋ターヤン
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  • 左からてらさわホーク、多田遠志、高橋ターヤン
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