GWは“名作ミステリー”を堪能しよう、「十角館の殺人」「トリック」「火曜サスペンス劇場」など注目作品を一挙紹介

2024/04/27 08:00 配信

ドラマ 映画

動画配信サービス「Hulu」ではミステリー映画&ドラマを豊富にラインナップ(C)綾辻行人/講談社 (C)NTV

差し迫るような緊張感を味わったり、物語に没入して考察するなど、さまざまな楽しみ方ができるミステリー作品。動画配信サービス「Hulu」では、ゴールデンウィークに家族や友人たちと楽しめるミステリー作品を多数配信中だ。今回はその中から注目の作品をいくつかピックアップし、そのあらすじや見どころを紹介していく。

“映像化不可能”と言われた綾辻行人氏原作の「十角館の殺人」


まず紹介するのは、Huluオリジナルのミステリードラマ「十角館の殺人」だ。2024年3月22日に一挙独占配信された本作は、日本のミステリー界を牽引する巨匠・綾辻行人氏による同名小説の実写化作品。

原作は、2023年10月に発表されたタイム誌が選ぶ“史上最高のミステリー&スリラー本”オールタイム・ベスト100に選出され、出版から40年近くたった現在も世界中のミステリーファンから愛されている。

そんな同小説はもともと“映像化不可能”と言われており、その理由は、小説内に登場する“衝撃の一行”の存在が関係している。綾辻氏が操るこの大胆不敵なメイントリックにより、読者がそれまで信じていた世界が、その“たった一行”によって一瞬にして覆るのだ。

トリックの内容から“映像化は決してできない”と言われていた本作が、今回見事に実写ドラマ化されているため、原作を知らない人はもちろん、原作ファンも「どのように映像で描かれているのか」を楽しめる作品となっている。

物語は、十角形の外観を持つ館・十角館を建てた天才建築家の中村青司(仲村トオル)が謎の死を遂げた角島(つのじま)に、K大学のミステリ研究会の男女が合宿で訪れるところから始まる。一方その頃、海を隔てた本土では、元ミス研メンバーの江南(かわみなみ/奥智哉)のもとに、死んだはずの中村から手紙が届く。偶然とは思えないこの出来事に、江南は島田潔(青木崇高)というミステリー好きの男性とともにこの謎を解き明かしていく…。

途中、角島を訪れていたミス研のメンバーが何者かに殺害されたりと終始緊迫感あふれるムードが漂う中、いよいよ“衝撃の一行”のトリックが明かされたときの想像を超えた衝撃は、鳥肌どころでは収まらないほどだった。

ネット上でも「騙された…」「何で気付けなかったんだろう」などの声が相次ぎ、X(旧Twitter)では“考察アカウント”と呼ばれるユーザーたちがさまざまな予測をするも、「良い意味で裏切られた」という反響が続出していた。

仲間由紀恵と阿部寛の“迷”コンビが活躍する「トリック」劇場版シリーズ


次に紹介するのは、自称天才マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)と、物理学者の上田次郎(阿部寛)がタッグを組み、霊能力や摩訶不思議な事件に隠されたトリックを暴いていく大人気ドラマ「トリック」の劇場版シリーズ。

第1作目となる「トリック劇場版」は、2000年のドラマ放送開始から2年後の2002年に公開された。300年に一度、亀が災いをもたらすが、神により救われるという糸節村を舞台に、奈緒子たちが次々と起こる不可思議な現象に追いつめられていく様子が描かれる。

また、2006年に公開された「トリック -劇場版2-」では、天界と地上を自由に行き来できるという霊能力者・筐神佐和子役に“2時間ドラマの女王”片平なぎさが登場したことでも話題になった。そして2010年の劇場版3作目となる「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」は、“自称・霊能力者軍団によって繰り広げられるサバイバルゲーム”が見どころの作品となっている。

最後に、劇場版ファイナルとなった2014年公開の「トリック劇場版 ラストステージ」では、シリーズの集大成として初の海外ロケを敢行、生瀬勝久野際陽子東山紀之北村一輝など超豪華俳優陣が集結した。

「トリック」シリーズが支持されている理由は、巧妙なミステリーや事件解決のトリックのほかに、仲間演じる奈緒子と阿部演じる上田の絶妙な“迷”コンビぶりと言えるだろう。始めは何となくつるんでいた2人が、それぞれ得意なマジックと物理学を駆使しながら事件を解決し、少しずつお互いを知っていく中で“バディ”として信頼関係を構築する…という人間ドラマにもぜひ注目してもらいたい。