ジョンたちはついにニュー・サンフランシスコへ到着するのだが…
ストーンを始末したジョンとクワイエットは、ついに目的地であるニュー・サンフランシスコへ到着した。2人が“インサイド”に入ろうとすると、レイヴン(ネーヴ・キャンベル)は「彼女は入れないわ」と言ってクワイエットが入ることを拒否する。
そこでジョンが「クワイエットが入れないなら自分も入らない」とその場を去ろうとすると、クワイエットはわざとジョンを発砲。手当てが必要になったジョンは、1人虚しく“インサイド”へ入ることになった――。
1カ月後、ジョンは平和な“インサイド”での暮らしにすっかり慣れていたが、同じことの繰り返しな毎日で、ミルクマンとして配達した日々を思い出したり、他の女性をクワイエットと重ねてしまったりと少しずつ物足りなさを感じていた…。
耐え切れなくなったジョンはついに「ここを出ていく」とレイヴンに伝えると、とある場所へ連れて行かれる。そこはジョンが生まれ育った家だった。さらにジョンが郵便受けに入っていた家族写真を見ると、断片的ではあるが記憶が蘇る。
レイヴンは、“インサイドに残れば自分のルーツが分かる”と、何とか残るように提案するが、ジョンは「俺の家じゃない、彼の家だ」「家はクワイエットと見つけた」と断った。
しかしレイヴンは、決してジョンを解放しなかった。それどころか、「全米各地に散らばる最高のドライバーを招いて競わせる“トーナメント”にジョンを参加させる」と伝えてくる。ルールはただ一つ、生き残ること…。ジョンは図らずも、“レイヴンの馬”として大会に出場にすることになってしまうのだった。
レイヴンがジョンに仕事を依頼した目的とは…
ローマンたちとの戦いを終え、ようやく“インサイド”にたどり着いたジョンだったが、そこでの生活もレイヴンの管理下にあり、“インサイド”で出会った仲間やデート相手もレイヴンによるサクラだった。
レイヴンは“出ていきたい”と言うジョンを生まれた家に連れて行きプレゼントまでした。しかしジョンはクワイエットとともにミルクマンとして過ごした10日間が忘れられなかったことから、過去の自分と決別し「彼(過去の自分)の家だ」と断ったのだろう。
だがレイヴンがここまでジョンにこだわるのには理由があった。実は彼女は、ジョンをトーナメントに出場させ、カリプソが用意する豪華賞品を手に入れたいと思っていたのだ。そのためレイヴンは、始めからこのトーナメントのためにドライブテクニックのあるジョンに目を付け、ミルクマン(運び屋)としての仕事を頼み、その技術を試していたと考えられる。
このトーナメントの様子はシーズン2に持ち越しのようだ。また、第10話のラストでは、クワイエットが突如現れた“ジョンの妹”と名乗る集団に捕まってしまうシーンや、スウィート・トゥースが生き延びていたシーンも描かれており、早くも続きが気になる展開となっていた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント