「実はファッションセンスがない。でもおこげの服選びは自信あります！」
──染谷さんが演じる響 春男は「大人げない」「空気が読めない」「暴言を吐かずにはいられない」と、かなりいい加減なキャラクターです。ということで、ここからはちょっと意地悪な質問で“ブラック染様”を引き出そうと思います。まず、自分で「大人げない」と思ったことはありますか？
基本的に大人げないですよ(笑)。具体的なエピソードですか？ 何だろう…(としばし考える)。パッと今思い出したのは、子供のころの話ですね。地域の運動会があって、障害物競争に出たんです。参加者の年齢はバラバラで、自分より小さい子もいました。その子がパン食い競争のところでズルをして、僕より先に行ったんで「絶対に負けない！」と火が点いちゃいました。そこから猛烈に追い上げて、最後に逆転しました。当時は「どうだ！」と思いましたが、今考えてみると小さな子相手にムキになって大人げなかったですね。反省しています(苦笑)。
──それは確かに大人げないですね。続いて「空気が読めない」と思ったことは？
ちょっと違うかもしれませんが、たまに地雷を踏んでしまうことがあります。例えば、高校時代の話ですが、体操服に名前を縫い付けるじゃないですか。その裁縫が下手な後輩がいてからかったら「実は両親が離婚して、自分で縫ったんです」って言われて。「うわぁ～、触れちゃいけないことに触れちゃった」って(苦笑)。そういうことを1年に1回くらい、今でもやらかしていますね。
── 最近イラっとしたことはありますか？
今サウナにハマっていてよく行くんですけど、マナーの悪い人にイラっとしますね。例えば、定員4名の場所にすでに4人座っているのに、わざわざその間に割って入ってくる人とか。あとは、汗を指でビチャって拭って、隣に座っている僕に飛ばしてくるおじさん。サウナのマナーに関しては、言いたいことがまだまだありますね。
──ストレス解消のためにサウナに行くのに、逆にストレスが溜まってしまってはたまりませんね。では、最後にもう1問。春男は「実はオンチ」らしいですが、染谷さんが誰にも言っていない「実は××」とは？
センスがないです。ファッションとか、諸々のセンスに自信がないです。だから普段着る洋服は、(撮影で着用した)衣装を買い取っています。スタイリストさんが、僕に似合うと考えて持ってきてくれる洋服なので、間違いないです。サイズもピッタリですし。今日もTシャツとカーディガンを買おうと思っています。逆に自分でお店に行って服を選ぶと失敗することが多い。結局一度も着ない服もたくさんあります。そういったセンスがないです。でもあくまで自分の服に関してですよ。おこげ(染谷さんの愛犬)の服選びには自信があります。可愛くて、一番似合うものをいつも選んでいます！
取材・文＝河合哲治郎
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