新しく誕生した音楽番組「with MUSIC」(毎週土曜夜7:56-8:54、日本テレビ系)でMCを務める、有働由美子と、アーティストナビゲーターの松下洸平が初タッグを組むことに。そんな二人が考える、テレビで楽しむ音楽について語ってもらった。
令和の時代ならではの音楽番組を追求する
有働：最近では音楽をそれぞれがイヤホンで、個々で楽しむ時代だといわれているんですが、自分が子供の頃にテレビ番組で家族や友達と音楽を聴きながら、“この人好き！”とか“この曲好き！”って話す時間が楽しかったなっていう思い出があるんですよね。
その楽しさがなくなったわけではないよ、ここにあるよっていう番組にしたいと思っているんです。“一緒に音楽を見る”ということを、いろんな世代の方に知っていただけたらうれしいです。
松下：有働さんが落ち着いた雰囲気で、とても優しいトーンでお話しされるので、その空気感にとても安心できたこともあり、アーティストの皆さんについつい自分が聞きたいことばかりを聞いてしまい、台本に書いてあったことをすっかり忘れるということもありました。
ただ、純粋に楽しいです。 “この番組だから出てしまうアーティストの方の本音”が、この番組ならではの色になるように頑張っていきたいと思います！
苦しいときこそ音楽を届けたい(有働)
有働：東日本大震災から報道で現地での取材をしていて感じていたことがあるんです。皆さんやはり音楽やエンターテインメントとかは二の次っておっしゃるんですけど、実は被災した皆さんが一番早くから歌を口ずさんでいたり、テレビとかラジオから音楽が流れてきたりすると、必ずそこに心を寄せるんですよね。
そういうのを現場で感じたことで、実は音楽やエンターテインメントって、生きる上で一番必要なものなんじゃないかなとはずっと思ってました。もちろん水とか食料とか、生きていくために必要なものが重要視されるんですけど、音楽って年代にかかわらず人間にとって必要なものなんだなって感じるんですよね。
小さな子供たちが童謡を歌ってるだけでみんなの心が生き生きしてくるっていうのは本当にあるから、むしろ苦しいときこそ音楽を届けたいって思ったんです。
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