瞬間の感情を汲み取り、表現する
その後は、宮藤官九郎脚本の「流星の絆」(2008年TBS系)、「フリーター、家を買う。」(2010年フジテレビ系)、立川談春を演じた「赤めだか」(2015年TBS系)、そして「赤めだか」と同じタカハタ秀太監督による、同作で共演したビートたけし原作の映画「アナログ」(2023年)など、次々と話題作で主役を張り、それを体現してきた。
彼は自分が演じてきた役に「共感」したことは少ないという。なぜならその人物の性格を「たった2~3個の言葉で表現するのはウソくさい」(「ぴあ」2022年8月8日)と感じるからだ。逆に「その瞬間の感情だけ」を丁寧に汲み取って演じるからこそ、実在感のあるリアルな人物を表現することができるのだ。
文=てれびのスキマ
1978年生まれ。テレビっ子。ライター。雑誌やWEBでテレビに関する連載多数。著書に「1989年のテレビっ子」、「タモリ学」など。近著に「全部やれ。日本テレビえげつない勝ち方」
※『月刊ザテレビジョン』2024年6月号
優しい時間 DVD-BOX
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