放送中のドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)で主演を務める山下智久の代表作の一つとして、改めて注目を集めているのがドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ(2008年ほかフジテレビ系)だ。現在FOD・TVerで展開中の、フジテレビドラマを毎日無料公開する「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」にもピックアップされた15年前の作品「コード・ブルー」1st seasonでは、山下だけでなく新垣結衣や戸田恵梨香、比嘉愛未ら今では主演級俳優に成長した面々が初々しい姿を披露している。
本編では、医師たちの絆や成長を描く美しいシーンがある一方で、まだ成長途中のフェローたちが厳しすぎる現実に打ちのめされるシーンも…。その最たるものが、1st seasonで描かれたベテラン医師・黒田脩二(柳葉敏郎)が現場で大けがを負うシーン。第9話では、その原因を作った白石恵(新垣)が自分を責めるシーンが視聴者の涙を誘った。
柳葉敏郎“黒田”が鉄骨の下敷きに…
白石と藍沢耕作(山下)、緋山美帆子(戸田)、藤川一男(浅利陽介)が一人前のフライトドクターへと成長していく姿を描いた「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」1st season。第9話では、化学工場の爆発事故現場で鉄骨の下敷きになってしまった黒田のその後が描かれた。
黒田が被災したのは、安全確認せず事故現場に入った白石を爆発からとっさにかばったからだった。鉄骨の下敷きになった黒田を救出するため、藍沢が腕を切断。その後、黒田はヘリで病院に搬送され、再建手術で腕はなんとかつながったものの、もうメスを握ることはできなくなってしまった。
「私がめちゃめちゃにした」
あまりにも大きい十字架を背負うことになった白石が、雨の中「私がめちゃめちゃにした。黒田先生の人生を私がめちゃめちゃにしたの」と自分を責めるシーンが痛々しい。追ってきた藍沢も声を掛けることができないほどの、激しい後悔と絶望。当時20歳の新垣の慟哭の演技が涙を誘う。
この後、2nd season、3rd seasonと経験を積んで一人前のフライトドクターに成長し、後輩のフェローたちを一生懸命育てていく白石。そんな彼女がドクターとしての決意と覚悟をわが胸に刻み込んだ、あまりにも苦しいシーンだ。
今年4月からFODでは、本作を含めた人気のフジテレビドラマを毎月5作品分、FOD・TVerにて順次無料公開中。6月は「SUITS Season2」(2020年)や「失恋ショコラティエ」(2014年)などがラインナップされている。
ポニーキャニオン