新垣結衣が、6月8日に都内で開催された映画「違国日記」公開記念舞台あいさつに、早瀬憩、瀬戸康史、瀬田なつき監督と共に登壇した。
映画「違国日記」
累計180万部を超えるヤマシタトモコによる同名コミックを実写映画化した本作は、生き方が不器用な小説家と人懐っこく素直な高校生という決して交わることのなかった二人の奇妙でいとおしい同居生活を描いたハートフルストーリー。
ある日、目の前で両親を交通事故で亡くしてしまった15歳の朝(早瀬)は、突然のことに涙さえ流れず、ぼうぜんとしたまま葬式に参列する。葬式の席で、親戚たちの心ない言葉が朝を突き刺す中、槙生(新垣)は朝に「あなたを愛せるかどうかは分からない。でも、私は決してあなたを踏みにじらない」と言い放ち、誰も引き取ろうとしない朝を勢いで引き取ることに。そして、ほぼ初対面の2人の少しぎこちない同居生活が始まる、というストーリー。
新垣結衣が遠慮がちにアピール「私も一応頑張りました(笑)」
舞台あいさつでは、新垣が6月7日の公開を受けて届いた多くの反響に「うれしいです。私自身も原作は好きな作品で、『槙生を演じるのが私でいいのだろうか?』と、撮影中も、撮影が終わってからもずっと思っていて…。なので、皆さんから温かい言葉をいただけることは本当にうれしいです」とにっこり。
また、撮影について「すごく穏やかでした。監督が本当に和やかな方なので、そのおかげもあって、みんなでゆったりとした日々を過ごしていました。その空気感が本編の中にもにじみ出ているんじゃないかと思います」と回顧。
ほか、注目してほしいポイントについて聞かれると、新垣は「いっぱいあるんですけどね」と悩みながら、「周りのキャストの方々が本当に素晴らしくて! 瀬戸くんのせりふだけじゃなくて、たたずまいからも(役の雰囲気が)にじみ出ている気がしてすごくすてきでしたし、憩ちゃんが演じた朝ちゃんがすごく魅力的で。もう、全部!」とコメントし、「私も一応頑張りました(笑)」と遠慮がちにアピールして会場を沸かせた。
新垣結衣「お祝いしてもらえると思っていなかったのでびっくりしています」
そんな中、6月6日に誕生日を迎えた早瀬と6月11日(火)に誕生日を迎える新垣に、サプライズでバースデーケーキが贈られた。大喜びする早瀬に対し、新垣は「まだ迎えてなかったので、お祝いしてもらえると思っていなかったのでびっくりしています。ありがとうございます」と仰天。
さらに、早瀬から新垣に対してのサプライズで、感謝の手紙を読み上げる演出も。撮影からプロモーション活動を通して募った新垣への感謝とリスペクトがつづられた早瀬の手紙に、新垣は思わず落涙。
新垣は「やられてしまいましたね…。あんまりこういう場では、涙を流すのはちょっと恥ずかしいのでいつも我慢するのですが、我慢できませんでしたね」と涙をぬぐう。
「お手紙でいっぱいメッセージをくれたけれども、私自身も『自分が槙生でいいのだろうか』と不安だったので、憩ちゃんが隣で頑張っているのを見ると『自分も頑張らなきゃ』とか『できることがあればしたいな』とか、そういうふうに力をもらっていたし。話すといつも褒めてくれるんですよ。『結衣さんが槙生ちゃんで良かった』っていつも言ってくれるんです。それがいつも心の支えになっていて…。まさかこんなサプライズをいただけると思わなくて、すごくうれしいです。ありがとう」と感想を語った。
◆取材・文=原田健