長谷川博己主演の日曜劇場「アンチヒーロー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第8話「Episode 9 -約束-」が6月9日に放送された。同ドラマは、長谷川が7年ぶりに日曜劇場で主演を務める、日本の司法組織を舞台とした“逆転パラドックスエンターテインメント”。「正義の反対は、本当に悪なのだろうか」ということを視聴者に問い掛け、スピーディーな展開で次々と常識を覆していく。第9話は、伊達原(野村萬斎)にもみ消されてしまった志水(緒形直人)の冤罪の証拠の代わりに、新たな証拠を探すが、思っていなかった裏切りも明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)
冤罪を晴らす動画がなくなり、事件を全員で洗い直す
明墨(長谷川博己)が、12年前の「糸井一家殺人事件」で死刑判決を受けた志水(緒形直人)の冤罪を証明する動画を持っている人物の居場所を見つけ、追い詰めていったが、検事正・伊達原(野村萬斎)に先を越され、その動画は消されてしまった。
赤峰(北村匠海)や紫ノ宮(堀田真由)らも新たな証拠がないか、事件を洗い直していく。ここで大きな力になってくれるのが、明墨の元同僚・桃瀬(吹石一恵)が残した調査資料だった。
状況の変化や感情などが赤裸々につづられた桃瀬の日記
死刑判決を受けた志水が冤罪なのではないかと最初に気付たのが桃瀬だった。明墨が冤罪に取り組むようになったのも桃瀬がいたから。
桃瀬による調査資料をもとに冤罪の証拠を探していた明墨だったが、赤峰が桃瀬の母親から受け取った日記によって、彼女の思いの強さを知ることとなる。
桃瀬からの日記を読むと、「検事なら誰もが目標にする伊達原さんの下に就くことになった」という希望に満ちた内容で始まっていた。
伊達原の下で働くようになってからおよそ2カ月がたった頃、「伊達原さんのことで気になる話を聞いた」と、糸井一家殺人事件のアリバイを示す証拠を伊達原が隠滅したのではないかという疑問を抱いたことが記されている。その事件後に伊達原が昇進したということも。