桃瀬の日記に記された“冤罪”への執念
日記には、同期の検事に後日そのことを相談したことも書かれていた。その同期とは、明墨のこと。明墨が志水を死刑にしたようなもので、当時の明墨はそれが正しいと思い込んでいたため、桃瀬の声は明墨の心には届かなかった。
日記をつけ始めて5カ月がたち、桃瀬はいろいろと調べて冤罪は間違いないと確信する。娘の紗耶に会いに行って距離を縮めていくが、唐突に地方への左遷を言い渡される。
桃瀬は体調を崩して入院してしまうが、明墨を呼び出し「自白させた責任がある。一度でいいから目を通して」と伝えた。
意外な人物の裏切りによって明墨が逮捕されてしまう
桃瀬の病は重く、それによって“命”というものを改めて考えたのだろう。ファイルに入っていた明墨への手紙には「志水さんを救って。命は有限で尊い。私ももっと生きたかった。でも、まだ救える命がある」と、検事として、一人の人間して、命をかけて訴えている言葉がつづられていた。
日記に書かれていた「その未来を、私もこの目で見たかった。明墨君と一緒に」という文字の最後は涙で滲んで、ぼやけている。
日記の他、赤峰は1冊の本も桃瀬の母親から預かってきていた。それにはたくさんの付箋が貼られており、ここからも桃瀬の執念を感じる。
志水の日記の内容もあわせて、調べ直した結果、死因となった毒が違うことに辿り着いた。つまり、鑑定結果の改ざんが行われたということ。
倉田(藤木直人)もそのことを認め、冤罪を晴らすために新たな動きが見られると思われたが、緋山(岩田剛典)の証拠を隠滅した容疑で明墨が逮捕されてしまった。
そして、ラストに明墨法律事務所の白木(大島優子)の裏切りが発覚。まさかの展開に先が見えなくなってしまった。明墨の裁判の判事は伊達原が担当するということで、直接対決となるが、白木がなぜ伊達原側に寝返ったのか、その理由も気になるところだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部