永瀬廉、自身の変化に驚き「こんなことは今までなかった」<余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。>
三木監督、「モニターを見ていた全員が泣いたシーンです」と撮影を振り返る
続いて、それぞれの本作における“推しシーン”を発表するコーナーへ。永瀬は、春奈と見ることが出来なかった切ない花火のシーンをセレクト。「2人がお互いを思いあうが故にすれ違いが起こるのですが、そのシーンがとても切なくてぐっときます」と語った。
出口は、秋人が横田真悠演じる綾香を病室に連れてくる感動的なシーンをセレクトし、「秋人と春奈の恋愛のお話でもありますが、友情も一つのテーマになっていて。このシーンは、秋人君の優しさと、1人1人の想いが詰まっていて、愛おしい再会のシーンを選びました」とコメント。
監督は、春奈が秋人に絵を描いてもらうシーンをセレクトし、「このシーンは撮影の終盤に撮って、2人の雰囲気がすごく良かったんです。春奈の表情を撮っているうちに僕自身感情があふれてきちゃってカットを切れなくなってしまって。実際にモニターを見ていた全員が泣いたシーンです。僕がこの映画の中でとても大切にしていたシーンなので思い出深いですし、視聴者の皆さんには注目してほしいですね」とこのシーンに込められた熱い想いを語った。
永瀬廉、「命と恋の物語は、国や世代を超えた共通のテーマです」締めくくりのコメントを
本作の主題歌には、ヨルシカ・suisがカバーした「若者のすべて」が使われている。三木監督は、「最初に作品を作るときに、新しい楽曲を作ってもらうよりは、みんなが聞いたことのある、思い出の引き出しを開けるような楽曲はないかという話になって、僕自身も大好きな『若者のすべて』に決まりました。この作品は、2人がそれぞれの想いを受け取り、想いのバトンを受け継いでいく物語です。そして音楽そのものが、この物語で表現したかったことだと思いました。実際にフジファブリックさんの楽曲をsuisさんがカバーして、音楽はどんどん後世に受け継がれていって…。そういう部分を楽曲でも表現出来たらなと思いました」と、この楽曲に託した思いについて語った。
また、永瀬もこの楽曲には思い入れが深く、「suisさんのバージョンは、心にすっと入ってくるようで、凝り固まっていた心をほぐしてくれるような優しい歌声だと思いました」と語り、出口も「もともとプレイリストに入れて聞いているくらい好きな曲だったので、カバー曲をすごく楽しみにしていました。実際にエンドロールで聞いたときに、作品にすごくあっていると思ったし、『春奈は病気で辛かったけど、すごく幸せだっただろうな』とか、色んな想像が膨らむ、余韻に浸れる楽曲だと思いました」と楽曲に対する思いをそれぞれが語った。
また最後に永瀬は、「監督はカラオケに行くといつも『若者のすべて』を歌っていましたよね」と楽曲にまつわる思い出も披露。
最後に永瀬より、「世界中で配信される本作ですが、命と恋の物語は、国や世代を超えた共通のテーマです。この作品ならではの高校生のピュアさやまっすぐさが丁寧に繊細に描かれていて、一つ一つのシーンが絵画のように美しい作品です。是非ご覧ください」と締めくくり、イベントは終了した。