7月3日(水)よりスタートのドラマNEXT「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)で、W主演を務める中沢元紀と小林虎之介。2度目の共演となる2人に、役どころやお互いの印象などを聞いた。
難聴の大学生と同級生、2人の心情を繊細に描く
文乃ゆきによる人気コミック「ひだまりが聴こえる」が実写連続ドラマ化! 難聴の杉原航平(中沢)が、明るくて真っすぐな同級生・佐川太一(小林)と“ノートテイク”を通じて距離を縮めていく姿を描く。
中沢元紀(以下、中沢):昨年のドラマ共演のときは、2人とも今回演じる役とはまた違った雰囲気の役だったんです。特に虎(小林)は、今回はとても明るい太一を演じることもあり、現場でも明るくみんなを盛り上げてくれて、とても助かっています。
小林虎之介(以下、小林):昨年からいろんなドラマに出演させていただく中で、元紀と共演した「下剋上球児」(2023年TBS系)の主演である鈴木亮平さんに、今回主演が決まった際にアドバイスを聞きに行ったんです。そこでもらった言葉は内緒ですが、現場で見せてもらった背中をお手本に、僕も主演としていい動きができていたらいいなと思います」
中沢:虎が演じる太一は、すごく純粋で、子供っぽさもあるんです。そこが虎と似ています(笑)。
小林:そういうふうに見せているだけだから!
中沢:こういうところです(笑)。
小林:あはは。元紀は、優しくてものすごく気を使うんです。そこが演じる航平に似ています。話していると、“今、もっと言いたいことあるんだろうな”と思うこともあって。元紀のことなら、お見通しです(笑)。
中沢:“そう思われているな”って分かっているので僕の方こそお見通しです(笑)。
「変化していく2人の関係や、表情などに注目してもらいたい」(中沢)
中沢と航平からは“静”、小林と太一からは“動”という対極の空気を感じるが、掛け合う姿を見ると、息はピッタリのようだ。
小林:太一は、ただ明るいわけではなく、過去にいろんなことを乗り越え、今の性格になっているんです。それを踏まえて演じてはいるんですが、演じていくうちに、“太一はもっと愛されるべき人”だと思うようになりました。だからこそ、僕がその太一の魅力を伝えなくてはという使命感があります。
中沢:航平も、元々不器用な性格ではあるんですが、難聴になったことで、よりふさぎ込んでしまっているんです。そこに遠慮なく飛び込んでくる太一に心を開いていく姿を表現するために、あまり無愛想になり過ぎないように気を付けています。
航平も、太一のように愛されるキャラクターでありたいと思っているので、より人間味のある姿を演じられたらいいなと思っています。さらに、今作は太一と航平を中心に物語が進んでいくんですが、コミュニケーションを取っていく中で、どんどん変化していく2人の関係や、表情などに注目してもらえたらうれしいです。