「誰かの人生にログインしたけど…」
こうして始まった、ダブリンでの“他の誰か”としての人生。ボゴムは、自宅で見つけた楽譜や指揮棒、名刺をヒントに、その“誰か”の名前や職業を探っていく。「今もまだ、誰として過ごしているのかよく分かりません。誰かの人生にログインしたけど、名前の読み方や年齢も分からないから…」と、ダブリン入り初日の夜は不安の表情とともに更けていく。
そして到着から一夜明け、謎だらけの3日間がスタート。ボゴムはまず、“見知らぬ誰か”の友人4人とランチを共にし、自分の名前が“ルーリー”であることや、合唱団を率いていることを知る。緊張や初対面の気まずさがどうしても顔に出てしまう“ルーリー”ことボゴムに対し、友人たちは「髪切った?」「(自分の名前を忘れるなんて)信じられないな」と、ボゴムを“ルーリー”と信じて疑っていない様子。あまりに自然過ぎる対応に、スタジオでVTRを見守るMC陣も「彼ら、俳優なんじゃないの?」とビックリだ。
どうやらルーリーは普段、数十人の合唱団メンバーをまとめながら指揮をし、ソロパートを歌っているらしい。大学ではミュージカルを専攻し、歌唱力やピアノの腕前にも定評があるボゴムは1日目の夜、“ルーリー”として初めて参加した練習で、初めて見る楽譜でソロパートにも果敢に挑戦。メンバーにサポートしてもらいながら、美しいハーモニーを響かせる。
失敗はできない。自分を“ルーリー”として温かく受け入れてくれた仲間たちに、そして何よりルーリー本人に迷惑はかけたくない。張り詰めた思いが曲の高揚と重なり、感極まったボゴムの目に、涙が…。声がふるえて、歌唱が続かない。メンバーたちからは、“ルーリー”コールが湧き上がる。
「美しいメロディーやハーモニーが響く中、僕はうまくやろうと必死になっていました。そんな時に彼らが、“大丈夫だ”と…。視線を送りながら歌ってくれて、涙が出てきました」と回想するボゴム。ほんの数時間の間に仲間たちと絆を深め、ボゴムは“ルーリー”になった。
パク・ミョンスは赤ちゃんのパパに!
日本でも「丁寧にコミュニケーションを取ろうとするパク・ボゴムに感動した」「現地の人たちも皆優しくて癒やされた」と話題を呼んでいる同番組。第2話では、ボゴムが“ルーリー”の両親に会いに行くエピソードや、最終日に予定されている路上ライブ本番前夜の仲間たちとの練習エピソードがつづられる。また、第1、2話では人気コメディアンのパク・ミョンスがタイのチェンマイで生後6カ月の赤ちゃんのパパになる“パク・ミョンス編”も合わせて配信されている。
異国の地で職業や暮らしを体験するだけでなく、“見知らぬ誰か”になって、その人の家に家族と住み、友人と交流することこそ、この番組の見どころ。本来なら実現不可能な「もし、まったく別の人生を生きてみることができたら」。スターたちがその“もし”に飛び込み、人とのふれあいを通して“見知らぬ誰か”の人生にログインする。「My name is ガブリエル」はそんな、かつてないリアリティー番組だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/my-name-is-gabriel/
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