上川隆也&甲本雅裕、“遺留愛”コンビ初対談「強烈に2人での撮影が楽しみ!」
――「遺留捜査」で6年、共演してきましたが、年月を経てお互い変わったところは?
甲本:上川くんは…みじんも変わらないですね。いつ会っても“温度”が変わらない。そこに僕は信頼を置いています。そのベースラインがあるから、共演するときはしっかり芝居ができますね。
上川:僕は、“遺留捜査愛”が年々歳々、強くなっているのを甲本氏から感じます(笑)。ファンの方にも伝わっていると思うのですが、パワーがどんどん増しているんです。村木さんという役柄、村木さんが息をしている「遺留捜査」の世界を、僕とはまた違った熱量で愛しているのが分かる。そこに確信が持てるので、科捜研でのシーンでの提案はとてもありがたいし、それに最大限応えたいと思うんです。
甲本:上川くんの言う通り、自分でも気が付いたら、“オレってこんなに「遺留捜査」が好きなんだなぁ”って感じていて(笑)。上川くんにはもちろん、視聴者の方々にも絶対的な信頼を感じるので、この作品では思いきり芝居をぶつけることができる。それがこの「遺留捜査」がシーズンを重ねてきた意味なのかなと感じています。
――では最後に、お互い俳優として“ここがスゴイな”と思うところは?
上川:本人の前で、ちょっと照れくさいですが…(笑)。僕は甲本雅裕という役者を間違いなく信用しています。彼は、役に対する向き合い方が常に変わらない。僕は役者として自分ではフワフワしている実感があるので、彼の揺らぎなさを頼りに感じるんです。僕のような人間にも信頼感を与えてくれる、その人柄を含めた役者としてのありさまを、とても尊敬しています。
甲本:そんなこと言われると…いやぁもう…飛び上がりたい気持ちですね! フワフワしているなんて言っていますが、上川くんの役に対する思いはものすごいですよ。僕とはアプローチこそ違うのですが、そこはやっぱり共通するもので、上川くんは役柄への熱意を特別なものではなく当たり前に捉えて役者をしている人というイメージ。それを変わらず持ち続けているのが彼のスゴイところだと思います!
対談を終えると、「撮影より緊張した~!」と、そろってホッとした表情を浮かべた上川と甲本。科捜研での二人の絶妙な掛け合いは、今夜の第8話でも登場する。
気になる第8話(9月7日[木]放送)のあらすじ
森林公園に続く遊歩道で、イベント制作会社社長・柴田亜弓(小沢真珠)の絞殺死体が見つかった。3カ月前から捜査一課3係が追っている連続通り魔事件の犯人と手口が酷似していたが、糸村聡は亜弓の右足のハイヒールのかかとが根元から折れていることに気付き、そもそも被害者がなぜ9cmもの高いピンヒールで足元の悪い坂道を登っていたのか疑問を抱く。
調べたところ、亜弓は同業他社から人材を引き抜いたり、得意先を奪ったり…と強引なビジネスを展開するワンマン社長で、社内では部下の川嶋由希(大野いと)にひどいパワハラを行っていた事実が判明。陰では、社員たちから“ハイヒールを履いた悪魔”と呼ばれていたことも分かった。
そんな中、亜弓に恨みを抱く人物としてライバル会社の社長・森島直人(伊藤正之)と、半月ほど前に解雇された元社員・矢沢絵里(西村亜矢子)が浮上する。しかし、被害者の靴のことをまだ気にしていた糸村は、科捜研研究員・村木繁の元に折れたハイヒールを持ち込む。