![おとぎの国からやってきた“赤ずきん”は殺し屋でした…](https://thetv.jp/i/nw/1208220/13304498.jpg?w=1284)
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、鈴切ヒジリさんが描く『赤ずきんの殺し屋に狙われる話』をピックアップ。
2024年5月19日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、8,300件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、鈴切ヒジリさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画へのこだわりについて語ってもらった。
ターゲットに恋した、おとぎの国の殺し屋“赤ずきん”
![『赤ずきんの殺し屋に狙われる話』より](https://thetv.jp/i/nw/1208220/13304550.jpg?w=1284)
狼谷 刃(おおかみだに じん)は、借金を抱えた高校生。お金と女にだらしない父親のせいで、恋愛すらできず学校以外はバイトに追われる生活を送っていた。このまま真面目に慎ましく生きていれば、いつか平穏な日々がやってくる。そう思っていたのだが――。
ある日のバイト帰り、赤いフードを被った“赤ずきん”と名乗る殺し屋の少女が現れ、狼谷を襲う。「死ぬのか…」そう思ったまま気を失い、次に目覚めたときには自分の部屋にいた。夢だったのかもしれないと思ったのも束の間、目の前には殺し屋の“赤ずきん”。
事情を聞くと、どうやら父親が“ヤバい組織の女”に手を出したことで、本人のみならずその家族も始末の対象となってしまったそうだ。だから狼谷も狙われたわけだが、なんと“赤ずきん”に一目惚れされたことで、ひとまず命を獲られずに済んだのだった。
運よく死ぬまでの猶予を貰えたと思った狼谷は、隙を見て家から逃げ出したが、“赤ずきん”の組織の人間に捕まってしまい、また命の危機に晒されてしまう。その後、狼谷を追ってきた“赤ずきん”は、組織のメンバーから「さっさとこいつを殺してもらおうか」と念を押される。組織の命令は絶対…。指示に従い一目惚れした男を殺せるのか…顔色が曇りながらも殺し屋“赤ずきん”がとった行動とは――。
読者からは、「面白いです!」「続きが読みたい!」などストーリーを称賛する声と共に、「キャラも好きすぎる!」とキャラクターデザインに夢中になった人からのコメントも寄せられた。
作者・鈴切ヒジリさん「ノートに自主連載をしていたあの時の気持ちで描き始めた作品」
![『赤ずきんの殺し屋に狙われる話』より](https://thetv.jp/i/nw/1208220/13304553.jpg?w=1284)
――『赤ずきんの殺し屋に狙われる話』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。
もともと過去に商業の読み切りで同じテーマを描いていたのですがやっぱり続きを描きたい…という気持ちがあり、リメイクしつつ個人で描き始めた感じです。
内容に関してはもともと童話の「赤ずきん」が好きなこともありましたが、どうにか「逆にオオカミが赤ずきんに襲われる」図をやりたくて趣味や描きたいものと合わせて色々模索した結果行き着いたものです。
――X(旧Twitter)へのコメントには、キャラクターデザインを称賛する声が多数寄せられていました。鈴切さんが特にお気に入りのキャラクターや、デザインで特にこだわったポイントなどをお聞かせください。
ありがたいです本当に…。みんななるべくシンプルかつ要素が分かりやすくなるようにしています。赤ずきんの少女感と仕事人のバランスが個人的には良い感じに取れた気がするのでお気に入りです。目付き悪いキャラが好きなのでオオカミも描いててかなり楽しいです。
――今回ご紹介しているお話の中で、お気に入りのシーンやセリフを理由と一緒にお教えください。
冒頭赤ずきんがオオカミに一目惚れした瞬間の2ページです。納得のいく顔とキラキラ感を出せたので…。ラストの方の「私に恋をさせてください」のページも良いキラキラ感にできた気がします、台詞もお気に入りです。
――本作は第1話で続きがある作品ですが、他にもおとぎ話をモチーフにしたキャラクターは登場するのでしょうか?以降のお話で注目してほしいところもお聞かせください。
現在2話を進めていますが登場していく予定です。オオカミと赤ずきんがメインですがその2人を中心に色々関係図も増えていくと思います、その辺を楽しんでいただけたら嬉しいです。1話で出た奴も描き切れていないので…。
――今後の展望・目標をお教えください。
ひとまず予定している部分まではいきたいですね…。無理のない範囲で。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
もともと学生時代ニヤニヤしながらノートに自主連載をしていたあの時の気持ちで描き始めた作品ですが、想像以上にたくさんの方に見ていただけて大変光栄です。
これからもその気分のまま進めているかと思うので、友人のノートを覗くような感覚でゆるく見守っていただけたら幸いです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。