天城は13歳の少女にも容赦なく賭けを要求
天城の“公開手術”の患者候補は、洋菓子「シゲノ」を経営する繁野となった。完治するためにはスナイプ手術が必要だが費用は高額。そのオペをするか、薬物療法を続けるかという容態だった。しかし、病状が進んで、スナイプ手術でも99%助からないという事態に。
繁野の孫・結衣は「なんでこんなにたくさんの医者がいるのに助けてくれないんですか!」と天城に詰め寄るが、「医者は神様じゃないよ。世界中の病院で何千、何万という患者が亡くなっている。泣こうが喚こうが、死ぬんだよ」と残酷な言葉を投げかけた。
しかし、「たった一人、おじいちゃんを助けられる医者がいる。僕だ」と希望を与えるが、「賭けに勝つ必要がある」と、相手が13歳の少女だろうと容赦はしない。結衣は「やります!」とその賭けを受けてたった。賭けの内容は、「あと3日で、(おじいさんの味の)アップルパイを完成させること」だった。
天城に「次のできが悪ければ、おじいちゃんは死ぬ」とまで言われ、まさに背水の陣。時間を惜しんで何度も作り直し、完成させた。天城が選んだ審査員は、「シゲノ」の常連客で、アップルパイが大好物の看護師・猫田だった。猫田は天城のことを疎ましく思っており、もちろん自分がそんな重大な賭けの審査員だということを知らない。
賭けのことは内緒にして、アップルパイを食べさせると、猫田は「シゲノ」のアップルパイだと気付いた。つまり、結衣は賭けに勝ち、繁野は天城の手術を受けられることとなった。
公開手術はハプニングがありながらも大成功
公開手術は、維新大学心臓外科教授・菅井が妨害工作をしたり、外科医・高階が陰で企んでいたりしたが、天城は冠動脈と僧帽弁逆流の難しいオペを見事にやり遂げた。
そして、天城は有料の懇親会の会場へと移動したが、第一助手を務めた外科医・垣谷が僧帽弁に付着している石灰化している部分を除去するオペを、天城に相談なく進めてしまう。
大量の出血に、垣谷では対応できず、高階も加わるが出血は止まらない。そこに「ずいぶん遊び散らかしてんじゃん」と天城が手術技に再び着替えて登場。冷静に指示を出して、はからずも第2の公開手術となったが、無事に成功させ、天城の言葉通り「世界一の外科医が日本で華々しいデビュー」を飾った。
公開手術によって、天城にしかできないことを他の医師らにも見せつけることに成功。反感は買いながらも、その実力と天才っぷりを認めざるを得ないだろう。天城が周囲の医師らをどう変えていくのか楽しみだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
TCエンタテインメント