現在FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開中の医療ドラマ「医龍 Team Medical Dragon」シーズン1(2006年)。型破りな天才外科医・朝田龍太郎(坂口憲二)とその仲間たちがバチスタ手術に挑む同作で、すべてのはじまりを作ったキャラクターといえば明真大学附属病院胸部心臓外科助教授の加藤晶(稲森いずみ)だ。彼女がバチスタ論文を完成させて教授の座りたい本当の理由が明かされた第5話のエピソードを振り返る。(以下、ネタバレがあります)
朝田龍太郎を引き抜いた加藤晶の狙いとは
「医龍 Team Medical Dragon」は同名人気コミックを原作にした医療ドラマ。かつて難民キャンプで世界レベルの救命医療を実践していた天才外科医・朝田龍太郎が、バチスタ手術を行うためのチームを結成。同時に、腐敗した大学病院の病巣にメスを入れ、抜群の腕を武器に権力に立ち向かっていく。
シーズン1の第1話で、医療の現場から離れていた龍太郎を明真大学病院にスカウトした人物こそ晶だ。龍太郎の腕を見込んで、きわめて高度な技術と臨床経験が求められるバチスタ手術を成功させ、その成果を論文にまとめて華々しく教授の座を勝ち取る――というのが、彼女のプラン。そのために呼ばれたのが龍太郎だ。
一方で晶には、患者の命よりもよい論文を書き上げて出世することに重きを置いているように見えるフシも。同僚医師たちからも「患者は論文の材料に過ぎない」「氷の女だよ」と噂されていた。